15.4. 巻き戻しテープデバイスへの書き込み
巻き戻しテープデバイスは、操作のたびにテープを巻き戻します。データをバックアップするには、tar コマンドを使用できます。デフォルトでは、テープデバイスの block size は 10 KB (bs=10k) です。export TAPE=/dev/st0 属性を使用して TAPE 環境変数を設定できます。代わりに -f デバイスオプションを使用してテープデバイスファイルを指定します。このオプションは、複数のテープデバイスを使用する場合に役立ちます。
前提条件
-
mt-stパッケージがインストールされている。詳細は、テープドライブ管理ツールのインストール を参照。 テープドライブが読み込まれている。
mt -f /dev/st0 load
# mt -f /dev/st0 loadCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
手順
テープヘッドを確認します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ここでは、以下のようになります。
-
現在の
ファイル番号は -1 です。 -
block numberはテープヘッドを定義します。デフォルトでは、-1 に設定されます。 -
block size0 は、テープデバイスのブロックサイズが固定されていないことを示します。 -
Soft error countは、mt status コマンドの実行後に発生したエラーの数を示します。 -
General status bitsは、テープデバイスの統計を表示します。 -
DR_OPENは、ドアが開き、テープデバイスが空であることを示します。IM_REP_ENは即時レポートモードです。
-
現在の
テープデバイスが空でない場合は、それを上書きします。
tar -czf /dev/st0 _/source/directory
# tar -czf /dev/st0 _/source/directoryCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow このコマンドは、テープデバイスのデータを
/source/directoryの内容で上書きします。/source/directoryをテープデバイスにバックアップします。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow テープデバイスのステータスを表示します。
mt -f /dev/st0 status
# mt -f /dev/st0 statusCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
テープデバイスにあるすべてのファイルのリストを表示します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow