第5章 フェンス機能: STONITH の設定


STONITH は Shoot The Other Node In The Head の頭字語で、不安定なノードや同時アクセスによるデータの破損を防ぐことができます。
ノードが無反応だからと言ってデータにアクセスしていないとは限りません。STONITH を使ってノードを排他処理することが唯一 100% 確実にデータの安全を確保する方法になります。排他処理することによりそのノードを確実にオフラインにしてから、別のノードに対してデータへのアクセスを許可することができます。
STONITH はクラスター化したサービスを停止できない場合にも役に立ちます。この場合は、クラスターが STONITH を使用してノード全体を強制的にオフラインにし、その後サービスを別の場所で開始すると安全です。
フェンシングの概要と、Red Hat High Availability クラスターにおけるフェンシングの重要性はRHEL 高可用性クラスターでフェンシングが重要なのはなぜですか ?を参照してください。

5.1. STONITH (フェンス) エージェント

以下のコマンドは、利用可能な STONITH エージェントをリスト表示します。フィルターを指定するとフィルターに一致する STONITH エージェントのみを表示します。
pcs stonith list [filter]
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