6.9. 複数のモニタリング動作
リソースエージェントが対応する範囲で、1 つのリソースに複数の監視操作を設定できます。これにより、1 分ごとに表面的なヘルスチェックを行い、徐々に頻度を上げてより正確なチェックを行うこともできます。
注記
複数の監視操作を設定する場合は、2 種類の操作が同じ間隔で実行されないように注意してください。
異なるレベルでの詳細なチェックに対応するリソースの追加監視操作を設定するには、
OCF_CHECK_LEVEL=n
オプションを追加します。
たとえば、以下の
IPaddr2
リソースを設定すると、デフォルトで 10 秒間隔でタイムアウト値が 20 秒の監視操作が作成されます。
# pcs resource create VirtualIP ocf:heartbeat:IPaddr2 ip=192.168.0.99 cidr_netmask=24 nic=eth2
仮想 IP が、深さ 10 の様々なチェックに対応する場合は、次のコマンドを実行すると、Pacemaker は、通常の 10 秒間隔の仮想 IP チェックに加えて、60 秒ごとに高度な監視チェックを実行します。なお、上述のとおり、追加の監視操作は 10 秒間隔にしないようにしてください。
# pcs resource op add VirtualIP monitor interval=60s OCF_CHECK_LEVEL=10