5.10. 冗長電源のフェンシング設定
冗長電源にフェンシングを設定する場合は、ホストを再起動するときに、クラスターが、最初に両方の電源をオフにしてから、いずれかの電源をオンにするようにする必要があります。
ノードの電源が完全にオフにならないと、ノードがリソースを解放しない場合があります。このとき、解放できなかったリソースに複数のノードが同時にアクセスして、リソースが破損する可能性があります。
Red Hat Enterprise Linux 7.2 より古いバージョンでは、オンまたはオフのアクションを使用するデバイスで異なるバージョンを明示的に設定する必要がありました。Red Hat Enterprise Linux 7.2 では、以下の例のように各デバイスを 1 度定義して、ノードのフェンシングに両方が必要であることを指定するだけで済むようになりました。
#pcs stonith create apc1 fence_apc_snmp ipaddr=apc1.example.com login=user passwd='7a4D#1j!pz864' pcmk_host_map="node1.example.com:1;node2.example.com:2"
#pcs stonith create apc2 fence_apc_snmp ipaddr=apc2.example.com login=user passwd='7a4D#1j!pz864' pcmk_host_map="node1.example.com:1;node2.example.com:2"
#pcs stonith level add 1 node1.example.com apc1,apc2
#pcs stonith level add 1 node2.example.com apc1,apc2