2.4. 高可用性 pcsd Web UI の設定
pcsd Web UI を使用すると、クラスターのノードのいずれかに接続して、クラスター管理ページを表示できます。接続先のノードがダウンするか、使用できなくなった場合は、クラスターの別のノードを指定する URL でブラウザーを開くと、クラスターに再接続できます。ただし、pcsd Web UI 自体を高可用性向けに設定することもできます。この場合、新しい URL を入力することなく継続してクラスターを管理できます。
高可用性に
pcsd Web UI を設定するには、以下の手順を実行します。
/etc/sysconfig/pcsd設定ファイルでPCSD_SSL_CERT_SYNC_ENABLEDがtrueに設定されていることを確認します。これは、RHEL 7 のデフォルト値です。証明書の同期を有効にすると、pcsdはクラスター設定とノードの add コマンドのpcsd証明書を同期します。pcsdWeb UI への接続に使用するフローティング IP アドレスであるIPaddr2クラスターリソースを作成します。物理ノードに関連付けられている IP アドレスは使用できません。IPaddr2リソースの NIC デバイスが指定されていない場合は、そのノードに静的に割り当てられている IP アドレスの 1 つと同じネットワークにフローティング IP が存在している必要があります。存在していないと、Floating IP アドレスを割り当てる NIC デバイスが適切に検出されません。- pcsd で使用するカスタム SSL 証明書を作成し、
Web UI への接続に使用するノードのアドレスに対して有効であることを確認します。pcsd- カスタムの SSL 証明書を作成するには、ワイルドカード証明書を使用するか、SAN (Subject Alternative Name: サブジェクトの別名) 証明書の延長を使用できます。Red Hat 証明書システムに関する詳細は、Red Hat Certificate System Administration Guideを参照してください。
- pcs pcsd certkey コマンドを使用して
pcsdのカスタム証明書をインストールします。 - pcs
pcsdsync-certificates コマンドを使用して、pcsd 証明書をクラスター内のすべてのノードに同期します。
- クラスターリソースとして設定したフローティング IP アドレスを使用して、
pcsdWeb UI に接続します。
注記
高可用性向けに
pcsd Web UI を設定しても、接続先のノードがダウンすると、再度ログインするよう求められます。