2.3. クラスターコンポーネントの設定


クラスターのコンポーネントおよび属性を設定するには、Manage Clusters 画面に表示されるクラスターの名前をクリックします。これにより、「クラスターノード」 に示されるように、Nodes ページが表示されます。図2.3「クラスターコンポーネントのメニュー」 の説明どおり、このページの上部には以下のエントリーが含まれるメニューが表示されます。

図2.3 クラスターコンポーネントのメニュー

クラスターコンポーネントのメニュー

2.3.1. クラスターノード

クラスター管理ページの上部にあるメニューから ノード オプションを選択すると、現在設定されているノードと、現在選択されているノードのステータス(ノード上で実行されているリソースやリソースの場所の設定など)が表示されます。このページは、Manage Clusters 画面でクラスターを選択すると表示されるデフォルトページです。
このページでノードを追加または削除することができ、ノードを起動、停止、および再起動することができます。スタンバイモードの詳細は、「スタンバイモード」 を参照してください。
また、Configure Fencing を選択することで、「フェンスデバイス」 で説明されているように、このページで直接フェンスデバイスを設定することもできます。

2.3.2. クラスターリソース

クラスター管理ページの上部にあるメニューから Resources オプションを選択すると、クラスターに現在設定されているリソースがリソースグループに応じて表示されます。グループまたはリソースを選択すると、そのグループまたはリソースの属性が表示されます。
この画面では、リソースの追加または削除、既存リソースの設定の編集、およびリソースグループの作成を行うことができます。
新しいリソースをクラスターに追加するには、Add をクリックします。Add Resource 画面が表示されます。ドロップダウン タイプ メニューからリソースタイプを選択すると、そのリソースに指定する必要がある引数がメニューに表示されます。Optional Arguments をクリックすると、定義するリソースに指定できる任意の引数を表示できます。作成するリソースのパラメーターを入力したら、Create Resource をクリックします。
リソースの引数を設定する際に、引数の簡単な説明がメニューに表示されます。カーソルをフィールドに移動すると、その引数のヘルプが表示されます。
リソースは、クローンされたリソースまたはマスター/スレーブリソースして定義できます。これらのリソースタイプの詳細は、9章高度な設定 を参照してください。
少なくとも 1 つのリソースを作成したら、リソースグループを作成できます。リソースグループの詳細は 「リソースグループ」 を参照してください。
リソースグループを作成するには、Resources 画面でグループの一部であるリソースを選択し、Create Group をクリックします。Create Group 画面が表示されます。グループ名を入力し、Create Group をクリックします。これにより、リソースのグループ名を表示する リソース 画面に戻ります。リソースグループを作成したら、追加のリソースを作成または変更する際に、グループ名をリソースパラメーターとして指定できます。

2.3.3. フェンスデバイス

クラスター管理ページの上部にあるメニューから Fence Devices オプションを選択すると、Fence Devices 画面が表示され、現在設定されているフェンスデバイスが表示されます。
新しいフェンスデバイスをクラスターに追加するには、Add をクリックします。フェンスデバイスの追加 画面が表示されます。ドロップダウンメニューからフェンスデバイスのタイプを選択すると、そのフェンスデバイスに指定する必要がある引数がメニューに表示されます。Optional Arguments をクリックすると、定義するフェンスデバイスに指定できる追加の引数を表示できます。新しいフェンスデバイスのパラメーターを入力したら、Create Fence Instance をクリックします。
Pacemaker を用いたフェンスデバイスの設定の詳細は 5章フェンス機能: STONITH の設定 を参照してください。

2.3.4. ACL の設定

クラスター管理ページの上部にあるメニューから ACL オプションを選択すると、ローカルユーザーのパーミッションを設定できる画面が表示され、アクセス制御リスト(ACL)を使用してクラスター設定への読み取り専用または読み書きアクセスが可能になります。
ACL パーミッションを割り当てるには、ロールを作成し、そのロールのアクセスパーミッションを定義します。各ロールには、XPath クエリーまたは特定要素の ID のいずれかにパーミッション (読み取り/書き込み/拒否) をいくつでも適用できます。ロールを定義したら、既存のユーザーまたはグループに割り当てることができます。

2.3.5. クラスターのプロパティー

クラスター管理ページの上部にあるメニューから Cluster Properties オプションを選択するとクラスタープロパティーが表示され、このプロパティーをデフォルト値から変更できます。Pacemaker クラスタープロパティーの詳細は 12章Pacemaker クラスターのプロパティー を参照してください。
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