10.2. クォーラム管理コマンド (Red Hat Enterprise Linux 7.3 以降)
クラスターの稼働後、以下のクラスタークォーラムコマンドを実行できます。
次のコマンドは、クォーラムの設定を表示します。
pcs quorum [config]
次のコマンドは、クォーラムのランタイム状態を表示します。
pcs quorum status
長時間クラスターからノードを取り除き、それらのノードが失われてクォーラムが失われた場合は、pcs quorum expected-votes コマンドを使用して、ライブクラスターの
expected_votes
パラメーターの値を変更できます。これにより、クォーラムがない場合でも、クラスターは操作を継続できます。
警告
ライブクラスターで期待される票数 (vote) を変更する場合は、細心の注意を払って行ってください。期待される票数を手動で変更したために、実行しているクラスターが 50% 未満となる場合は、クラスターの他のノードを個別に起動してクラスターサービスを開始できるため、データの破損や予期せぬ結果が発生することがあります。この値を変更する場合は、
wait_for_all
パラメーターが有効になっていることを確認する必要があります。
次のコマンドは、ライブクラスターで期待される票数を、指定の値に設定します。これはライブクラスターにのみ影響し、設定ファイルは変更されません。再読み込みの際に、
expected_votes
の値は設定ファイルの値にリセットされます。
pcs quorum expected-votes votes