9.7. Pacemaker で管理されていないリソースの依存関係の起動順の設定 (Red Hat Enterprise Linux 7.4 以降)
クラスターは、クラスターが管理していない依存関係を持つリソースを含めることができます。この場合は、Pacemaker を起動する前にその依存関係を起動し、Pacemaker が停止した後に停止する必要があります。
Red Hat Enterprise Linux 7.4 では、
systemd
resource-agents-deps
ターゲットを使用して、この状況に対応するように起動順序を設定できます。このターゲットに対して systemd
ドロップインユニットを作成でき、Pacemaker はこのターゲットに対して相対的な順序を適切に設定します。
たとえば、クラスターに、クラスターが管理していない外部サービス
foo
に依存するリソースが含まれている場合は、以下を含むドロップインユニット /etc/systemd/system/resource-agents-deps.target.d/foo.conf
を作成できます。
[Unit] Requires=foo.service After=foo.service
ドロップインユニットを作成したら、systemctl daemon-reload コマンドを実行します。
この方法で指定するクラスターの依存関係はサービス以外のものとなります。たとえば、
/srv
にファイルシステムをマウントする依存関係がある場合は、systemd
のドキュメントに従って、systemd
ファイル srv.mount
を作成し、ここで説明しているように、foo .
service
の srv.mount
を使用してドロップインユニットを作成し、ディスクがマウントされた後に Pacemaker が起動することを確認します。