7.9. ファイルシステムおよびストレージ
パスがオフライン状態のデバイスを multipathd が監視できるようになりました
この更新前は、一部のデバイスへのパスがオフライン状態のときにユーザーがマルチパスデバイスを作成すると、multipathd デーモンがデバイスまたはそのパスを監視しませんでした。その結果、パスが機能しなくなると、再び使用可能になってもパスは復元しませんでした。この更新により、multipathd デーモンがマルチパスデバイスとそのオフラインパスを監視するようになりました。また、multipathd は、マルチパスデバイスがオンラインになると、そのパスをマルチパスデバイスに追加します。
VDO ドライバーが、null ポインター逆参照によってクラッシュしなくなりました。
この更新前は、特定のタイミング条件下で VDO デバイスに新規データと重複データを混合して書き込むと、ダングリングポインターが残っていました。その結果、null ポインター逆参照とシステムクラッシュが発生していました。このリリースでは、ダングリングポインターの問題が修正されました。その結果、VDO ドライバーが動作を継続し、ユーザーデータを保存するようになりました。
RHEL インストールプログラムが破損した LVM シンボリュームを削除します
以前は、破損した LVM シンボリュームが存在するとストレージ設定エラーが発生し、インストールプロセスがブロックされていました。この修正により、RHEL インストールプログラムが破損したシンボリュームを検出して削除するようになりました。その結果、ユーザーがインストールプロセスに手動で介入する必要がなくなります。
/etc/fstab にマウントポイントとして NVMe-FC デバイスを追加すると、システムが正常に起動する
以前は、nvme-cli nvmf-autoconnect systemd サービスの既知の問題により、Non-volatile Memory Express over Fibre Channel (NVMe-FC) デバイスを /etc/fstab ファイルのマウントポイントとして追加すると、システムが起動できませんでした。その結果、システムは緊急モードに入っていました。この更新により、NVMe-FC デバイスをマウントした際に、システムが問題なく起動するようになりました。
Jira:RHEL-8171[1]