4.17. Red Hat Enterprise Linux システムロール


ad_integration RHEL システムロールが、SSSD ドメインセクションの命名を制御し、重複を統合できるようになりました

この更新により、ユーザーは、ad_dyndns_update および ad_integration_sssd_custom_settings パラメーターによって管理される、ドメインまたはレルム固有の設定用の SSSD 設定ファイルで使用するセクションの名前を制御できるようになりました。デフォルトでは、ad_integration ロールは ad_integration_realm 変数の小文字版を使用します。しかし、ユーザーが ad_integration_realm の実際の大文字/小文字をそのまま使用する必要がある場合は、新しいオプション ad_integration_sssd_realm_preserve_case = true を使用すると、レルムの大文字/小文字の区別を保持できます。これにより、SSSD 設定ファイル内に、そのレルムのセクションが複数存在することになる可能性があります。複数のセクションのすべての設定を、選択したセクションに統合するには、新しい ad_integration_sssd_remove_duplicate_sections 設定を使用します。これにより、ad_integration システムロールが、SSSD 設定ファイル内のドメインおよびレルムセクションを正しく管理できるようになります。

Jira:RHEL-99089[1]

journald RHEL システムロールがディスク領域を監視できるようになりました

この更新により、journald.conf ジャーナルサービスで SystemKeepFree オプションを設定して、システムジャーナルの最大サイズを設定できるようになりました。これにより、システム全体の安定性とパフォーマンスが向上します。その結果、journald_system_keep_free 変数を使用してサイズ制限を設定できるようになりました。値はメガバイト単位で指定します。デフォルト値はありません。デフォルトでは、journald のデフォルト値が使用されます。

Jira:RHEL-95874[1]

metrics ロールが追加の PCP ドメインの有効化をサポートするようになりました

この更新により、rhel-system-roles パッケージで、metrics RHEL システムロールに metrics_optional_domains 変数が導入されました。ユーザーは、metrics ロールによって自動的に管理されるドメインに加えて、アクティブ化する追加の PCP ドメインのリストを指定できます。その結果、ユーザーは特定のユースケースに必要なドメインを有効にできるようになり、データの収集と監視の柔軟性が向上します。

Jira:RHEL-104659[1]

journald の最大保持期間パラメーターを設定するための変数 MaxRetention を導入しました

この更新により、ユーザーは journald の最大保持期間パラメーターを設定し、時間に基づいてジャーナルファイルを削除できるようになりました。この機能拡張により、特定のデータ保持ポリシーに従ってログデータを柔軟に管理できるようになりました。その結果、時間ベースのログ削除とサイズベースのログ削除の両方が可能になります。これは、データ保持要件への準拠に役立ち、過剰なログの保存を防ぐことでシステム全体のパフォーマンスを向上させます。

Jira:RHEL-102637[1]

podman ロールがあらゆる TOML 準拠の設定ファイルを生成するようになりました

この更新前は、現在の Jinja ベースのフォーマッターが、podman のあらゆる側面を設定するために必要なテーブルやインラインテーブルなど、多くの TOML 機能をサポートしていませんでした。この機能拡張により、単純な Jinja テンプレートではなく、正式な TOML フォーマッターを使用することで、TOML のすべての機能がサポートされるようになりました。その結果、podman ロールは、podman が使用できるあらゆる TOML 準拠の設定ファイルを生成できるようになりました。

podman ロールは、古いフォーマッターのいくつかの機能を維持する必要があります。そのため、TOML フォーマッターはデフォルトで無効になっています。古いフォーマッターを使用する必要があるユースケースや、新しく改良されたフォーマッターを使用するためにインベントリーデータを変換する方法については、README ファイルを参照してください。

すべての場合に新しい TOML フォーマッターを使用するには、podman_use_new_toml_formattertrue に設定します。

podman_use_new_toml_formatter: true
Copy to Clipboard Toggle word wrap

Jira:RHEL-84930

firewall RHEL システムロールが、他のサービスもサポートするようになりました

この機能拡張により、firewall RHEL システムロールを使用して firewalld サービス定義を作成するときに、他のサービスを含めることができるようになりました。たとえば、http サービスと https サービスを含むサービス webserver を作成できます。その後、webserver サービスを有効にすると、firewalldhttp および https サービスで定義されたポートを開きます。詳細は、firewalld RHEL システムロールを使用したカスタム firewalld サービスの作成 を参照してください。

Jira:RHEL-84951

rhel-system-roles でデフォルトのカーネルを設定する機能

以前は、ユーザーはシステムの起動時にどのカーネルをデフォルトとして設定するかを指定できませんでした。この制限により、管理者は自動化の際にデフォルトのカーネル選択を容易に管理することができませんでした。

この更新により、rhel-system-roles パッケージで、新しい default オプションを使用してデフォルトのブートローダーカーネルを設定できるようになりました。ユーザーは、カーネル設定で default ブールパラメーターを設定することで、単一のカーネルをデフォルトとして指定できます。システムは、デフォルトとしてマークできるカーネルが 1 つだけであることを検証し、必要に応じて grubby --set-default を使用して選択を適用します。

この機能拡張により、RHEL でカーネルバージョンを管理する際の柔軟性が向上し、自動化が簡素化されます。

Jira:RHEL-87579

メトリクスロールが Apache Spark メトリクスの収集とエクスポートをサポートするようになりました

以前は、ユーザーはメトリクスロールを使用して Apache Spark メトリクスを直接収集またはエクスポートすることはできませんでした。この更新により、rhel-system-roles パッケージに、Apache Spark からメトリクスを収集およびエクスポートするためのサポートが追加されました。次の 2 つの新しいブールパラメーターが導入されました。

  • metrics_into_spark: false これにより、Spark へのメトリクス値のエクスポートが有効になります。
  • metrics_from_spark: false これにより、Spark からのメトリクスの収集が有効になります。

Spark からメトリクスを取得し、メトリクス情報を Spark に送信できるようになり、Spark ワークロードの統合および監視機能が向上しました。

Jira:RHEL-17564

rhel-system-roles.timesync ロールの使用時に、chronyd サービスを IPv4 のみで動作させることが可能になりました

この更新により、ノード上で IPv6 が無効な場合に、ユーザーが chronyd 設定をカスタマイズできるようになりました。この機能拡張により、2 つの選択肢が提供されます。1 つは timesync ロールに設定を追加して IPv6 を無効にする方法、もう 1 つは chronyd の OPTIONS 値を設定するためのパラメーターを渡す方法です。これらの方法により、rhel-system-roles.timesync ロールの使用時に、chronyd サービスを IPv4 のみで動作させることが可能になりました。これにより、IPv6 が無効な環境で時刻同期の正確性と安定性が向上します。

Jira:RHEL-85079

トップに戻る
Red Hat logoGithubredditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。 最新の更新を見る.

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

Theme

© 2025 Red Hat