第54章 外部 ID プロバイダーを使用した IdM に対する認証
ユーザーを OAuth 2.0 デバイス承認フローをサポートする外部アイデンティティープロバイダー(IdP)に関連付けることができます。これらのユーザーは、RHEL 9.1 以降で利用可能な System Security Services Daemon (SSSD)バージョンで認証すると、外部 IdP で認証と承認を実行した後、Kerberos チケットを使用した RHEL Identity Management (IdM) Single Sign-On 機能を受け取ります。
主な変更には以下のものがあります。
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ipa idp-*
コマンドによる外部 IdP への参照の追加、変更、および削除 -
ipa user-mod --user-auth-type=idp
コマンドを使用したユーザーの IdP 認証の有効化
54.1. IdM を外部 IdP に接続する利点
管理者は、クラウドサービスプロバイダーなどの外部 ID ソースに保存されているユーザーが、Identity Management (IdM) 環境に追加された RHEL システムにアクセスできるようにすることができます。そのために、これらのユーザーの Kerberos チケットを発行する認証および認可プロセスをその外部エンティティーに委任できます。
この機能を使用して IdM の機能を拡張し、外部 ID プロバイダー (IdP) に保存されているユーザーが IdM によって管理される Linux システムにアクセスできるようにすることができます。