48.2. Ansible Playbook を使用して IdM に HBAC ルールを存在させる手順
以下の手順に従って、Ansible Playbook を使用して Identity Management (IdM) にホストベースのアクセス制御 (HBAC) ルールが存在することを確認します。
前提条件
次の要件を満たすように Ansible コントロールノードを設定した。
- Ansible バージョン 2.14 以降を使用している。
-
Ansible コントローラーに
ansible-freeipa
パッケージがインストールされている。 - ~/MyPlaybooks/ ディレクトリーに、IdM サーバーの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を使用して Ansible インベントリーファイル を作成している (この例の場合)。
-
この例では、secret.yml Ansible vault に
ipaadmin_password
が保存されていることを前提としています。
-
ターゲットノード (
ansible-freeipa
モジュールが実行されるノード) が、IdM クライアント、サーバー、またはレプリカとして IdM ドメインに含まれている。 - HBAC ルールに使用するユーザーとユーザーグループが IdM に存在する。詳細は、Ansible Playbook を使用したユーザーアカウントの管理 および Ansible Playbook を使用した IdM グループおよびグループメンバーの存在の確保 を参照してください。
- HBAC ルールを適用するホストおよびホストグループが IdM に存在する。詳細は、Ansible Playbook を使用したホストの管理 および Ansible Playbook を使用したホストグループの管理 を参照してください。
手順
inventory.file
などのインベントリーファイルを作成して、そのファイルにipaserver
を定義します。[ipaserver] server.idm.example.com
Ansible Playbook ファイルを作成して、存在させる HBAC ポリシーを定義します。この手順は、
/usr/share/doc/ansible-freeipa/playbooks/hbacrule/ensure-hbacrule-allhosts-present.yml
ファイルのサンプルをコピーして変更し、簡素化できます。--- - name: Playbook to handle hbacrules hosts: ipaserver vars_files: - /home/user_name/MyPlaybooks/secret.yml tasks: # Ensure idm_user can access client.idm.example.com via the sshd service - ipahbacrule: ipaadmin_password: "{{ ipaadmin_password }}" name: login user: idm_user host: client.idm.example.com hbacsvc: - sshd state: present
Playbook を実行します。
$ ansible-playbook --vault-password-file=password_file -v -i path_to_inventory_directory/inventory.file path_to_playbooks_directory/ensure-new-hbacrule-present.yml
検証
- 管理者として IdM Web UI にログインします。
-
Policy
Host-Based-Access-Control HBAC Test の順に選択します。 - Who タブで idm_user を選択します。
- Accessing タブで client.idm.example.com を選択します。
- Via service タブで sshd を選択します。
- Rules タブで login を選択します。
- Run test タブで Run test ボタンをクリックします。ACCESS GRANTED が表示されると、HBAC ルールが正常に実装されています。
関連情報
-
/usr/share/doc/ansible-freeipa
ディレクトリーのREADME-hbacsvc.md
ファイル、README-hbacsvcgroup.md
ファイル、およびREADME-hbacrule.md
ファイルを参照してください。 -
/usr/share/doc/ansible-freeipa/playbooks
ディレクトリーのサブディレクトリーにある Playbook を参照してください。