39.10. DNA ID 範囲の手動割り当て
場合によっては、機能していないレプリカに割り当てられた DNA ID 範囲を再割り当てするなど、既存レプリカに DNA (Distributed Numeric Assignment) の ID 範囲を手動で割り当てないといけない場合があります。詳細は、手動による ID 範囲の割り当て を参照してください。
DNA ID 範囲を手動で調整する場合は、新たに調整した範囲が IdM ID 範囲に含まれていることを確認してください。これは、ipa idrange-find
コマンドを使用して確認できます。そうでない場合、コマンドは失敗します。
ID 範囲を重複しないように注意してください。サーバーまたはレプリカに割り当てた ID 範囲のいずれかが重複すると、この 2 つのサーバーにより、異なるエントリーに同じ ID 値を割り当てる可能性があります。
前提条件
- オプション。機能していないレプリカから DNA ID 範囲を復元する場合は、最初に 現在割り当てられている DNA ID 範囲の表示 に記載のコマンドを使用して ID 範囲を見つけます。
手順
指定のサーバーの現在の DNA ID 範囲を定義するには、
ipa-replica-manage dnarange-set
を使用します。# ipa-replica-manage dnarange-set serverA.example.com 1250-1499
指定のサーバーの次の DNA ID 範囲を定義するには、
ipa-replica-manage dnanextrange-set
を使用します。# ipa-replica-manage dnanextrange-set serverB.example.com 1500-5000
検証
- 現在割り当てられている DNA ID 範囲の表示 で説明されているコマンドを使用して、新しい DNA 範囲が正しく設定されているかどうかを確認できます。