第5章 クラスター
5.1. クラスターについて
クラスターとは、同じストレージドメインを共有し、同じタイプの CPU (Intel または AMD) を使用するホストの論理的な集合体です。ホストの各 CPU モデルの世代が違う場合には、すべてのモデルで提供されている機能のみを使用します。
システム内のクラスターはすべて 1 つのデータセンターに属し、またシステム内のホストはすべて 1 つのクラスターに属する必要があります。仮想マシンは、クラスター タブやランタイム中に設定ツールで定義したポリシーに従って、クラスター内のいずれかのホストに動的に割り当てられ、ホスト間での移行が可能です。また、クラスターは、電源および負荷共有ポリシーを定義することができる最上位にあります。
クラスターに属するホストと仮想マシンの数はそれぞれ、結果一覧の ホスト数 と 仮想マシン数 の欄に表示されます。
クラスターは、仮想マシンまたは Red Hat Gluster Storage Server のいずれかを実行します。これらの 2 つの用途は相互に排他的なので、1 つのクラスターで仮想化ホストとストレージホストを同時にサポートすることはできません。
Red Hat Virtualization では、インストール中にデフォルトのデータセンター内にデフォルトのクラスターが作成されます。
図5.1 クラスター