18.2. engine 設定ツール
18.2.1. engine 設定ツール
engine 設定ツールは、Red Hat Virtualization 環境のグローバル設定値を設定するためのコマンドラインユーティリティーです。このツールは、engine データベースに保管されているキーと値のマッピングの一覧と対話して、個々のキーの値を取得したり、使用可能な設定キーと値の全一覧を取得したりすることができます。また、Red Hat Virtualization 環境の設定レベルごとに異なる値を保管することができます。
注記
設定キーの値を取得または設定するにあたって、Red Hat Virtualization Manager と Red Hat JBoss Enterprise Application Platform が実行中である必要はありません。その設定キーの値とキーのマッピングは、engine データベースに保管されているので、
postgresql
サービスの実行中に更新することができます。変更は、ovirt-engine
サービスの再起動時に適用されます。
18.2.2. engine-config コマンドの構文
engine 設定ツールは、Red Hat Virtualization Manager がインストールされたマシンから実行することができます。使用方法についての詳細情報は、コマンドのヘルプ出力を参照してください。
# engine-config --help
一般的なタスク
- 使用可能な設定キーの一覧表示
#
engine-config
--list
- 使用可能な設定値の一覧表示
#
engine-config
--all
- 設定キー値の取得
#
engine-config
--get [KEY_NAME]
特定のバージョンのキーの値を取得するには、[KEY_NAME] を対象のキー名に置き換えます。取得する値の設定バージョンを指定するには、--cver
パラメーターを使用します。バージョンを指定しなかった場合には、全既存バージョンの値が返されます。- 設定キー値の設定
#
engine-config
--set [KEY_NAME]=[KEY_VALUE]
--cver=[VERSION]
[KEY_NAME] の箇所は設定する特定のキーの名前に、[KEY_VALUE] の箇所は設定する値に置き換えてください。複数の設定バージョンがある環境では、[VERSION] を指定する必要があります。- ovirt-engine サービスを再起動して、変更を有効にします。
- 変更を有効にするには、
ovirt-engine
サービスを再起動する必要があります。#
service ovirt-engine restart