第4章 データセンター
4.1. データセンターについて
データセンターとは、特定の環境で使用するリソースを定義する論理エンティティーです。データセンターはコンテナーリソースと考えられ、その中には、論理リソース (クラスター、ホストの形式) とネットワークリソース (論理ネットワークと物理 NIC の形式)、ストレージリソース (ストレージドメインの形式) が含まれています。
データセンターは、複数のクラスターで構成することができます。各クラスターには複数のホストを含めることが可能です。また、データセンターに複数のストレージドメインを関連付けたり、各ホスト上で複数の仮想マシンをサポートしたりすることもできます。Red Hat Virtualization 環境は、複数のデータセンターで構成することができます。データセンターのインフラストラクチャーにより、これらのセンターを別々に分けることが可能です。
データセンターはすべて管理ポータルから一元管理されます。
![データセンター](https://access.redhat.com/webassets/avalon/d/Red_Hat_Virtualization-4.1-Administration_Guide-ja-JP/images/200a1a75c4d456781c9de0b137b6b911/523.png)
図4.1 データセンター
Red Hat Virtualization はインストール中にデフォルトのデータセンターを作成します。このデフォルトのデータセンターを構成するか、適切な名前のデータセンターを新たに設定することが可能です。
![データセンターのオブジェクト](https://access.redhat.com/webassets/avalon/d/Red_Hat_Virtualization-4.1-Administration_Guide-ja-JP/images/8fe1ce052c9dcd6ccc9bec1750ce48c0/179.png)
図4.2 データセンターのオブジェクト