4.5. 他のレプリカ作成オプション
レプリカのコア設定の多くは、レルム名やディレクトリー設定など、作成元のサーバー設定と同じです。ただし、設定は同じでなければなりませんが、レプリカでサーバーと同じサービスを管理する必要はありません。これは、主要なサービス (DNS および CA) およびマイナーサービス (NTP および OpenSSH) が該当します。
異なる設定は、ipa-replica-prepare コマンドまたは ipa-replica-install コマンドで定義できます。
4.5.1. 各種 DNS 設定
DNS は、ipa-replica-prepare コマンドを使用して、レプリカ固有の DNS 設定 (IP アドレスと逆引きゾーン) を設定できます。たとえば、以下のようになります。
[root@server ~]# ipa-replica-prepare ipareplica.example.com --ip-address=192.68.0.0 --no-reverse
サーバーでどの DNS サービスもホストしない場合には、レプリカを設定して、Identity Management ドメインの DNS サービスをホストすることができます。サーバーをインストールする場合と同様に、
--setup-dns
オプションを使用して、正引きゾーンと逆引きゾーンを設定します。たとえば、フォワーダーなしで、既存の逆引きゾーンを使用して、レプリカの DNS サービスを設定するには以下を行います。
[root@server ~]# ipa-replica-install ipareplica.example.com --setup-dns --no-forwarders --no-reverse --no-host-dns ...
DNS オプションは ipa-replica-prepare および ipa-replica-install の man ページで説明されています。