3.3.2. 無人 (非対話型) インストール
「基本的な対話インストール」に記載されえいるように、IdM サーバーの設定に必要なのはわずかな情報だけです。設定スクリプトを使用すると対話モードでこの情報をプロンプトで求めることができますが、設定コマンドを使用してこの情報を指定する無人自動設定も可能です。
- IdM 管理ユーザーおよび Directory Server のスーパーユーザー (Directory Manager) のパスワード
- サーバーのホスト名
- Kerberos レルム名
- DNS ドメイン名
ipa-server-install に
-U
を指定して上記の情報を渡すことで、ユーザーの操作を必要とせずに強制的に実行できるようになります。
例3.1 非対話式の基本的なインストール
[root@server ~]# ipa-server-install -a secret12 --hostname=ipaserver.example.com -r EXAMPLE.COM -p secret12 -n example.com -U
次に、スクリプトにより、指定された値が出力されます。
To accept the default shown in brackets, press the Enter key. The IPA Master Server will be configured with Hostname: ipaserver.example.com IP address: 192.168.1.1 Domain name: example.com
サーバー名は、英数字、ハイフン (-) のみで構成される、有効な DNS 名でなければなりません。ホスト名にアンダースコアなどの他の文字が含まれていると、DNS が正常に機能しなくなります。さらに、ホスト名がすべて小文字である必要があります。大文字は使用できません。
次に、「基本的な対話インストール」にあるように、スクリプトが実行され、IdM サービスごとに設定が進められます。