17.2. 既存の DNS 設定での IdM および DNS サービス検出の使用
適切な DNS 設定を作成および設定するために、IdM インストールスクリプトにより、サンプルゾーンファイルが作成されます。インストール時に、IdM は以下のようなメッセージが表示されます。
Sample zone file for bind has been created in /tmp/sample.zone.F_uMf4.db
DNS サーバーがネットワークに設定されている場合は、IdM が生成したファイルの設定を、既存の DNS ゾーンファイルに追加できます。これにより、IdM クライアントが検索できるようになります。たとえば、この DNS ゾーン設定は、KDC および DNS サーバーがすべて EXAMPLE.COM レルムにある同じマシンに作成されます。
例17.1 デフォルトの IdM DNS ファイル
; ldap servers _ldap._tcp IN SRV 0 100 389 ipaserver.example.com. ;kerberos realm _kerberos IN TXT EXAMPLE.COM ; kerberos servers _kerberos._tcp IN SRV 0 100 88 ipaserver.example.com. _kerberos._udp IN SRV 0 100 88 ipaserver.example.com. _kerberos-master._tcp IN SRV 0 100 88 ipaserver.example.com. _kerberos-master._udp IN SRV 0 100 88 ipaserver.example.com. _kpasswd._tcp IN SRV 0 100 464 ipaserver.example.com. _kpasswd._udp IN SRV 0 100 464 ipaserver.example.com.
ヒント
DNS サービスが IdM ドメイン外のサーバーでホストされる場合、管理者は 例17.1「デフォルトの IdM DNS ファイル」の行を既存の DNS ゾーンファイルに追加できます。これにより、IdM クライアントおよびサーバーは DNS サービス検出を引き続き使用して、IdM ドメインに参加するために必要な LDAP および Kerberos サーバー (IdM サーバー) を検索できます。