17.6.9. 前方および逆引きゾーンエントリーの同期
前方エントリー (A および AAAA) は、リバースエントリー (PTR) とは別に設定されます。これらのエントリーは独立して設定されるため、フォワードエントリーは、対応するリバースエントリーなしで存在できます。
PTR 同期が機能するには、以下の DNS 設定が必要になります。
- 正引きおよび逆引きゾーンの両方が IdM サーバーで管理されていること。
- 両方のゾーンで動的更新が有効になっていること。動的更新の有効化については、「ダイナミック DNS 更新の有効化」で説明されています。
- PTR レコードは、要求しているクライアント名が PTR レコード内の名前と一致する場合にのみ、更新されます。
重要
IdM の Web UI やコマンドラインツールによる変更、または LDAP エントリーを直接編集して変更した場合、PTR レコードは更新されません。DNS サービス自体による変更の場合にのみ、PTR レコードは同期されます。
警告
クライアントシステムは、自身の IP アドレスを更新できます。つまり、危険にさらされたクライアントを使って IP アドレスを変更すると、PTR レコードの上書きが可能になります。
17.6.9.1. UI でのゾーンエントリー同期の設定
注記
これは、逆引き DNS サーバーではなく、正引きゾーンサーバーに設定されます。
他の DNS ゾーン設定 (「Web UI でのゾーン設定編集」) と同様に、ゾーン転送設定は指定の DNS ゾーンの Settings タブにあります。
PTR 同期を有効にするには、Allow PTR Sync チェックボックスを選択します。
図17.5 DNS ゾーンの同期設定