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9.8. ユーザープライベートグループの管理

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Red Hat Enterprise Linux システムでは、ユーザーを作成するたびに、その新規ユーザーが唯一のメンバーとして所属するシークレットユーザーグループが自動的に作成されます。これは、ユーザープライベートグループ です。umask のデフォルト設定では、グループアクセスの制限はなく、ユーザーアクセスだけに制限を課すので、ユーザープライベートグループを使用すると、ファイルおよびディレクトリーのパーミッションの管理が簡単で安全になります。
IdM ドメインに新しいユーザーが作成されると、Red Hat Enterprise Linux の規則に従って、対応するプライベートグループで作成されます。多くの環境では、これはデフォルトで許容範囲内の動作ですが、プライベートグループを必要としないユーザーまたはユーザータイプがある場合や環境にすでに、NIS グループまたは他のシステムグループに GID が割り当てられている場合があります[3]

9.8.1. ユーザープライベートグループの表示

ユーザープライベートグループは 1 ユーザーに固有となっており、システムでのみ使用されます。このグループはプライベートであるため、IdM UI では表示されません。ただし、ユーザー作成時のオプションによっては、全ユーザーにプライベートグループが設定されているわけではないので、IdM ユーザードメイン内で設定されたプライベートグループの一覧を取得すると便利です。プライベートグループは、group-find コマンドに --private オプションを指定して検索および一覧表示できます。たとえば、以下のようになります。
[root@server ~]# ipa group-find --private
---------------
1 group matched
---------------
  Group name: jsmith
  Description: User private group for jsmith
  GID: 1084600001
----------------------------
Number of entries returned 1
----------------------------


[3] GID/UID 割当範囲の変更に関する情報は、「一意の UID および GID 番号の割り当て管理」を参照してください。
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