9.9.2. インストール中の ID 範囲の割り当ての概要
IdM 管理者はまず、サーバーのインストール時に、
--idstart
および --idmax
オプションを指定して ipa-server-install を使用し、範囲を定義できます。これらのオプションは必須ではないので、インストール時に設定スクリプトで範囲を無作為に割り当てることができます。
最初の IdM サーバーのインストール時に範囲が設定されていないと、20 万の ID 範囲がランダムに選択されます。使用可能な範囲は 1 万個あります。この数からランダムな範囲を選択すると、今後 2 つの別の IdM ドメインがマージされた場合でも競合する可能性が低くなります。
IdM サーバーが 1 台の場合には、範囲内で ID が順番にエントリーに割り当てられます。レプリカの場合には、初期サーバーの ID 範囲は分割され、分散されます。
レプリカのインストール時に、無効な範囲を使用して設定されます。また、有効な範囲を要求可能な場所をレプリカに指示するディレクトリーエントリーもあります (これは複数のレプリカの間で共有されます)。レプリカが起動するか、現在の範囲内に利用可能な ID が 100 未満になると、利用可能なサーバーの 1 つに、新たな範囲を割り当てるように問い合わせできます。特別な拡張操作を使用して、範囲を 2 つに分割し、元のサーバーとレプリカのそれぞれで、利用可能な範囲を半分ずつに割り当てます。