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第12章 アイデンティティー: ホストおよびサービスへのアクセス委譲

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「サーバーとクライアント間の関係」で説明されているように、IdM ドメイン内で 管理する ということは、キータブおよび、別のサービスまたはホストの証明書を取得できる必要があります。すべてのホストとサービスには managedby エントリーがあり、これにホストやサービスが管理可能なものが記載されています。デフォルトでは、ホストはホスト自体とそのサービスすべてを管理できます。また、適切な委譲更新や、適切な managedby エントリーを指定して、ホストが他のホストや他のホスト上のサービスを管理できるようにすることも可能です。
IdM サービスは、そのサービスへのアクセス許可が付与、もしくは委譲 されている IdM ホストであれば、どのホストからでも管理できます。同様に、ホストにはドメイン内の他のホストへの許可を委譲できます。

図12.1 ホストおよびサービスの委譲

ホストおよびサービスの委譲
注記
managedBy エントリーで別のホストに権限が委譲されている場合に、そのホスト上の全サービスの管理を委譲されたわけではありません。委譲は個別に行われる必要があります。

12.1. サービス管理の委譲

service-add-host コマンドを使用してサービスの制御をホストに委譲します。サービスの委譲は、プリンシパルの指定と、ホストの制御指定 (コンマ区切りの一覧) の 2 つの部分で構成されます。
# ipa service-add-host principal --hosts=hostnames
以下に例を示します。
# ipa service-add-host http/web.example.com --hosts=client1.example.com
ホストに権限が委譲されると、ホストプリンシパルを使ってサービスを管理できます。
# kinit -kt /etc/krb5.keytab host/`hostname`
# ipa-getkeytab -s `hostname` -k /tmp/test.keytab -p http/web.example.com
Keytab successfully retrieved and stored in: /tmp/test.keytab
このサービスのチケットを作成するには、委譲された認証局がホストで証明書要求を作成し、cert-request コマンドでサービスエントリーを作成して認証情報を読み込みます。
# ipa cert-request --add --principal=http/web.example.com web.csr
  Certificate: MIICETCCAXqgA...[snip]
  Subject: CN=web.example.com,O=EXAMPLE.COM
  Issuer: CN=EXAMPLE.COM Certificate Authority
  Not Before: Tue Feb 08 18:51:51 2011 UTC
  Not After: Mon Feb 08 18:51:51 2016 UTC
  Fingerprint (MD5): c1:46:8b:29:51:a6:4c:11:cd:81:cb:9d:7c:5e:84:d5
  Fingerprint (SHA1):
  01:43:bc:fa:b9:d8:30:35:ee:b6:54:dd:a4:e7:d2:11:b1:9d:bc:38
  Serial number: 1005
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