13.5.2. Identity Management での NIS リスナーの有効化
IdM Directory Server は、制限ありの NIS サーバーとして機能します。
slapi-nis
プラグインは、NIS リスナーを設定し、着信 NIS 要求を受信して Directory Server 内の NIS マップを管理します。Identity Management は、以下の 3 つの NIS マップを使用します。
- passwd
- group
- netgroup
IdM を中間 NIS サーバーとして使用すると、NIS のクライアントとデータの移行時に、NIS の要求を妥当に処理できるようになります。
slapi-nis
プラグインはデフォルトでは無効になっています。Identity Management の NIS を有効にするには、以下を実行します。
- IdM 管理ユーザーとして新しい Kerberos 認証情報を取得します。
[root@ipaserver ~]# kinit admin
- NIS リスナーと互換性プラグインを有効にします。
[root@ipaserver ~]# ipa-nis-manage enable [root@ipaserver ~]# ipa-compat-manage enable
- DNS サービスおよび Directory Server サービスを再起動します。
[root@server ~]# service rpcbind restart [root@server ~]# service dirsrv restart