15.5. 同期合意の管理
15.5.1. Active Directory および IdM CA 証明書の信頼
Active Directory と Identity Management の両方で、サーバー認証に証明書が使用されます。Active Directory と IdM SSL サーバーの証明書を相互に信頼させるには、これらの証明書の発行元である CA の CA 証明書を、両サーバーで信頼する必要があります。つまり、Active Directory CA 証明書を IdM データベースにインポートし、IdM CA 証明書を Active Directory データベースにインポートする必要があります。
- Active Directory サーバーで、
http://ipa.example.com/ipa/config/ca.crt
から IdM サーバーの CA 証明書をダウンロードします。 - Active Directory 証明書データベースに IdM CA 証明書をインストールします。これは、Microsoft 管理コンソールまたは certutil ユーティリティー を使用して実行できます。以下に例を示します。
certutil -installcert -v -config "ipaserver.example.com\Example Domain CA" c:\path\to\ca.crt
詳細は、Active Directory のドキュメントを参照してください。 - Active Directory CA 証明書をエクスポートします。
- My Network Places で CA の配信ポイントを開きます。
- セキュリティー証明書ファイル (
.crt
ファイル) をダブルクリックして、証明書 ダイアログボックスを表示します。 - 詳細 タブで、 をクリックして 証明書のエクスポートウィザード を起動します。
- Base-64 encoded X.509 (.CER) を選択します。をクリックしてから、
- エクスポートされたファイルに適切なディレクトリーおよびファイル名を指定します。をクリックして証明書をエクスポートし、 をクリックします。
- Active Directory 証明書を IdM サーバーマシンにコピーします。
- IdM サーバーの CA 証明書を
http://ipa.example.com/ipa/config/ca.crt
からダウンロードします。 - Active Directory CA 証明書と IdM CA 証明書の両方を
/etc/openldap/cacerts/
ディレクトリーにコピーします。 - 証明書のハッシュシンボリックリンクを更新します。
cacertdir_rehash /etc/openldap/cacerts/
/etc/openldap/ldap.conf
ファイルを編集して、/etc/openldap/cacerts/
ディレクトリーの証明書を参照および使用するための情報を追加します。TLS_CACERTDIR /etc/openldap/cacerts/ TLS_REQCERT allow