15.4. Cruise Control の設定および起動
Cruise Control によって使用されるプロパティーを設定し、cruise-control-start.sh
スクリプトを使用して Cruise Control サーバーを起動します。サーバーは、Kafka クラスター全体に対して 1 台のマシンでホストされます。
3 つのトピックは、Cruise Control の起動時に自動的に作成されます。詳細は、「 自動作成されたトピック 」を参照してください。
前提条件
-
kafka
ユーザーとして Red Hat Enterprise Linux にログインしている。 - 「Cruise Control アーカイブのダウンロード」
- 「Cruise Control の Metrics Reporter のデプロイ」
手順
-
Cruise Control プロパティーファイル(
/opt/cruise-control/config/cruisecontrol.properties
)を編集します。 以下の例に示すプロパティーを設定します。
# The Kafka cluster to control. bootstrap.servers=localhost:9092 1 # The replication factor of Kafka metric sample store topic sample.store.topic.replication.factor=2 2 # The configuration for the BrokerCapacityConfigFileResolver (supports JBOD, non-JBOD, and heterogeneous CPU core capacities) #capacity.config.file=config/capacity.json #capacity.config.file=config/capacityCores.json capacity.config.file=config/capacityJBOD.json 3 # The list of goals to optimize the Kafka cluster for with pre-computed proposals default.goals={List of default optimization goals} 4 # The list of supported goals goals={list of master optimization goals} 5 # The list of supported hard goals hard.goals={List of hard goals} 6 # How often should the cached proposal be expired and recalculated if necessary proposal.expiration.ms=60000 7 # The zookeeper connect of the Kafka cluster zookeeper.connect=localhost:2181 8
- 1
- Kafka ブローカーのホストとポート番号(常にポート 9092)。
- 2
- Kafka メトリクスサンプルストアトピックのレプリケーション係数。単一ノードの Kafka および ZooKeeper クラスターで Cruise Control を評価する場合は、このプロパティーを 1 に設定します。実稼働環境で使用する場合は、このプロパティーを 2 以上に設定します。
- 3
- ブローカーリソースの最大容量制限を設定する設定ファイル。Kafka デプロイメント設定に適用されるファイルを使用します。詳細は「容量の 設定」を参照し てください。
- 4
- 完全修飾ドメイン名(FQDN)を使用した、デフォルトの最適化ゴールのコンマ区切りリスト。多くのマスター最適化ゴール(5 を参照)は、デフォルトの最適化ゴールとして設定されています。必要な場合はゴールを追加または削除できます。詳細は、「最適化ゴールの概要」 を参照してください。
- 5
- FQDN を使用するマスター最適化ゴールのコンマ区切りリスト。最適化プロポーザルの生成に使用されるゴールを完全に除外するには、それらをリストから削除します。詳細は、「最適化ゴールの概要」 を参照してください。
- 6
- FQDN を使用したハードゴールのコンマ区切りリスト。マスター最適化ゴールの 7 つがハードゴールとして設定されています。必要な場合はゴールを追加または削除できます。詳細は、「最適化ゴールの概要」 を参照してください。
- 7
- デフォルトの最適化ゴールから生成されるキャッシュされた最適化プロポーザルを更新する間隔(ミリ秒単位)。詳細は、「最適化プロポーザルの概要」 を参照してください。
- 8
- ZooKeeper 接続のホストとポート番号(常にポート 2181)
Cruise Control サーバーを起動します。サーバーはデフォルトでポート 9092 で起動します。オプションで別のポートを指定します。
cd /opt/cruise-control/ ./bin/cruise-control-start.sh config/cruisecontrol.properties PORT
Cruise Control が稼働していることを確認するには、Cruise Control サーバーの
/state
エンドポイントに GET リクエストを送信します。curl 'http://HOST:PORT/kafkacruisecontrol/state'
自動作成されたトピック
以下の表は、Cruise Control の起動時に自動作成される 3 つのトピックを表しています。これらのトピックは、Cruise Control が適切に動作するために必要であるため、削除または変更しないでください。
自動作成されたトピック | 作成元 | 機能 |
---|---|---|
| Cruise Control の Metrics Reporter | Metrics Reporter からの raw メトリクスを各 Kafka ブローカーに格納します。 |
| Cruise Control | 各パーティションの派生されたメトリクスを格納します。これらは Metric Sample Aggregator によって作成されます。 |
| Cruise Control | クラスターワークロードモデルの作成に使用される メトリクスサンプルを格納します。 |
自動作成されたトピックでログコンパクションを 無効 化するには、「Cruise Control の Metrics Reporter のデプロイ」 の説明に従って Cruise Control Metrics Reporter を設定してください。ログコンパクションにより、Cruise Control が必要とするレコードを削除し、適切に機能しないようにすることができます。