15.4. kdump コアコレクターの設定


kdump では、core_collector を使用してクラッシュダンプイメージをキャプチャーします。RHEL では、makedumpfile ユーティリティーがデフォルトのコアコレクターです。これは、以下に示すプロセスによりダンプファイルを縮小するのに役立ちます。

  • クラッシュダンプファイルのサイズを圧縮し、さまざまなダンプレベルを使用して必要なページのみをコピーする
  • 不要なクラッシュダンプページを除外する
  • クラッシュダンプに含めるページタイプをフィルタリングする
注記

クラッシュダンプファイルの圧縮はデフォルトで有効になっています。

クラッシュダンプファイルの圧縮をカスタマイズする必要がある場合は、以下の手順に従います。

構文
core_collector makedumpfile -l --message-level 1 -d 31
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オプション
  • -c-l、または -p: -c オプションの場合は zlib-l オプションの場合は lzo-p オプションの場合は snappy-z オプションの場合は zstd を使用して、ページごとに圧縮ダンプファイル形式を指定します。
  • -d (dump_level): ページを除外して、ダンプファイルにコピーされないようにします。
  • --message-level: メッセージタイプを指定します。このオプションで message_level を指定すると、出力の表示量を制限できます。たとえば、message_level で 7 を指定すると、一般的なメッセージとエラーメッセージを出力します。message_level の最大値は 31 です。

前提条件

手順

  1. root として、/etc/kdump.conf 設定ファイルを編集し、#core_collector makedumpfile -l --message-level 1 -d 31 の先頭からハッシュ記号 ("#") を削除します。
  2. 次のコマンドを入力して、クラッシュダンプファイルの圧縮を有効にします。

    core_collector makedumpfile -l --message-level 1 -d 31
    Copy to Clipboard Toggle word wrap

    -l オプションは、圧縮ファイル形式を LZO に設定します。-d オプションは、ダンプレベルを 31 に設定します。--message-level オプションは、メッセージレベルを 1 に設定します。-c-p-z オプションを使用して他の圧縮形式を指定することもできます。

    詳細は、システム上の makedumpfile(8) man ページを参照してください。

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