13.3. Compose キーの有効化
Compose キー
は、キーボードにない特殊記号や文字を入力できるようにする機能です。GNOME デスクトップでは、キーボード上の既存のキーの 1 つを Compose キー
として定義できます。Compose キー
は、Compose キーシーケンスとして知られる他のキーと組み合わせて、頻繁に入力する特殊文字を入力します。
例13.1 Compose キーの使用
Compose キー
を押してリリースした場合には、AE (大文字で)を入力します。これを小文字で入力するとæを取得できます。
Compose キー
を有効にし、キーボード上の特定のキーを Compose
キー として設定するには、org.gnome.desktop.input-sources.xkb-options
GSettings キーを設定します。これで設定はシステム上のすべてのユーザー用にデフォルトで有効にされます。(GSettings キーの詳細は、「GSettings キーのプロパティー」 を参照してください。)
手順13.3 Compose キーとして右側の Alt キーを設定
- マシン全体の設定用に
local
データベースを/etc/dconf/db/local.d/00-input-sources
に作成します。[org/gnome/desktop/input-sources] # Set the Right Alt key as the Compose key and enable it xkb-options=['compose:ralt']
Right Alt 以外のキーを設定する場合は、ralt を、xkeyboard-config(7) man ページ、セクション 『Compose キーの位置 で指定したキー』 の名前に置き換えます。 - ユーザーの設定を上書きし、ユーザーが
/etc/dconf/db/local.d/locks/input-sources
で設定を変更できないようにします。# Lock the list of enabled XKB options /org/gnome/desktop/input-sources/xkb-options
- システムデータベースを更新して、変更を適用します。
#
dconf update
- システム全体の設定に変更を適用するために、ユーザーは、一度ログアウトしてログインし直す必要があります。
これで、正しい Alt キーを
Compose キー
として使用できるようになりました。Compose キーを押してリリースしてから、キー
の組み合わせを入力して特定の記号を取得します。
注記
システム管理者としてローカルデータベースの編集後にロックを設定する場合、ユーザーは他の xkb オプションを追加することはできません。ロックにより、ユーザーが Alt+Shift などのキーの組み合わせを設定してキーボードレイアウトを切り替えることができなくなります。