第3章 GSettings および dconf
Red Hat Enterprise Linux 7 における主な変更点の 1 つは、
GConf
(ユーザー設定の保存用)から GSettings
の高レベル設定システムと dconf
バックエンドの組み合わせへの移行です。
- GConf
- 前述のように、
GConf
設定システムは 2 つのシステムに置き換えられました。GSettings
APIdconf
バックエンド。これは、システムのハードウェアおよびソフトウェア設定の詳細を単一のコンパクトなバイナリー形式で収集する低レベルの設定システムおよびプログラムとして機能します。
gsettings
コマンドラインツールとdconf
ユーティリティーはどちらもユーザー設定を表示し、変更するために使用されます。gsettings
ユーティリティーはターミナルで直接実行し、dconf
ユーティリティーは設定データベースの編集にdconf-editor
GUI を使用します。dconf-editor
およびgsettings
ユーティリティーの詳細は、9章GSettings および dconf を使用したデスクトップの設定 を参照してください。 - gconftool
gconftool-2
ツールはgsettings
およびdconf
に置き換えられました。同様に、gconf-editor
はdconf-editor
に置き換えられました。- 上書き
- キーファイル の概念が Red Hat Enterprise Linux 7 に導入されました。dconf ユーティリティーを使用すると、システム管理者がデフォルトのオーバーライドを直接インストールすることでデフォルト設定を 上書き できます。たとえば、すべてのユーザーにデフォルトの背景を設定することは、
/etc/ dconf /db/local.d/ などのキーファイルディレクトリーのキーファイルに配置される dconf
オーバーライドを使用して実行されます。デフォルト値と上書きについての詳細は、「カスタムデフォルト値の設定」 を参照してください。 - 設定のロック
dconf
システムでは、ユーザーのカスタマイズを防ぐために、個別の設定または設定サブパスをロックダウンできるようになりました。設定のロック方法は、「特定の設定のロックダウン」 を参照してください。- NFS および dconf
NFS
で共有されているホームディレクトリーでdconf
ユーティリティーを使用するには、追加の設定が必要です。このトピックの詳細については、「NFS でのユーザー設定の保存」 を参照してください。