第14章 セッション管理
14.1. GDM とは
GNOME Display Manager
(GDM
)は、バックグラウンドで実行中のグラフィカルログインプログラムで、ローカルログインとリモートログインの両方で X サーバーを実行および管理します。
GDM
は、X ディスプレイマネージャーである XDM
の代替です。ただし、GDM
は XDM
から派生せず、元の XDM
コードは含まれません。さらに、GDM
にはグラフィカル設定ツールに対応していないため、GDM
設定を変更するには /etc/gdm/custom.conf
設定ファイルを編集する必要があります。
14.1.1. GDM の再起動
ログイン画面のバナーメッセージ、ログイン画面のロゴ、ログイン画面の背景などのシステム設定に変更を加える場合は、変更を有効にするために
GDM
を再起動する必要があります。
警告
サービスを強制的に再起動すると、ログインしているデスクトップユーザーの現在実行中の GNOME セッションが割り込まれることに留意してください。これにより、ユーザーが保存していないデータは削除される可能性があります。
GDM
サービスを再起動するには、以下のコマンドを実行します。
#
systemctl restart gdm.service
Red Hat Enterprise Linux 7 でのサービス管理方法は、『Red Hat Enterprise Linux 7 システム管理者のガイド』を参照してください。
14.1.2. GDM 設定の結果を表示
GDM
設定の結果を表示するには、次のコマンドを実行します。
$ DCONF_PROFILE=gdm gsettings list-recursively org.gnome.login-screen