9.4. dconf プロファイルとは
プロファイルは、
dconf
システムが収集するシステムのハードウェアおよびソフトウェア設定データベースの一覧です。dconf
プロファイルを使用すると、同一のシステムを比較して、ハードウェアまたはソフトウェアの問題のトラブルシューティングを行うことができます。
dconf
システムはそのプロファイルをテキストファイルに保存します。$DCONF_PROFILE
環境変数は、/etc/dconf/profile/
ディレクトリーからファイルへの相対パス、またはユーザーのホームディレクトリーなどの絶対パスを指定できます。
dconf
プロファイル で設定されるキーペアは、設定した値に問題がなければ、デフォルト設定を上書きします。
9.4.1. dconf プロファイルの選択
起動時に、
dconf
は変数が設定されているかどうかにかかわらず、$DCONF_PROFILE
環境変数を参照します。設定されている場合、dconf
は名前付きプロファイルを開こうとし、失敗した場合は中止します。
環境変数が設定されていない限り、
dconf
は user という名前のプロファイルを開こうとします。この手順が依然として失敗すると、dconf
は内部に組み込まれた設定にフォールバックします。
プロファイルの各行は、1 つの
dconf
データベースを指定します。最初の行は変更を書き込むために使用されるデータベースを示し、残りの行は読み取り専用データベースを表示しています。以下は、/etc/dconf/profile/user
に格納されているプロファイルの例です。
user-db:user system-db:local system-db:site
このサンプルプロファイルは 3 つのデータベースを指定しています。user は、通常
~/.config/dconf
にあるユーザーデータベースの名前です。local および site は、/etc/dconf/db/
にあるシステムデータベースです。
重要
セッションの
dconf
プロファイルはログイン時に判断されるため、ユーザーはログアウトし、ログインして新しい dconf
ユーザープロファイルをセッションに適用する必要があります。