11.3. 有効にされた拡張機能のロックダウン
GNOME Shell では、
org.gnome.shell.enabled-extensions
および org.gnome.shell.development-tools
キーをロックすることにより、ユーザーが拡張機能を有効または無効にすることができます。
org.gnome.shell.development-tools
キーをロックすると、ユーザーは GNOME Shell の統合デバッガーおよびインスペクターツール(Glass の検索)を使用して必須の拡張機能を無効にできなくなります。
手順11.3 有効にした拡張機能のロックダウン
- マシン全体の設定用に
local
データベースファイルを/etc/dconf/db/local.d/00-extensions に作成します。
[org/gnome/shell] # List all extensions that you want to have enabled for all users enabled-extensions=['myextension1@myname.example.com', 'myextension2@myname.example.com'] # Disable access to Looking Glass development-tools=false
enabled-extensions
キーは、拡張機能の UUID (myextension1@myname.example.com および myextension2@myname.example.com) を使用して有効にした拡張機能を指定します。development-tools
キーは、Looking Glass へのアクセスを無効にするために false に設定されます。 - ユーザーの設定を上書きし、ユーザーが
/etc/dconf/db/local.d/locks/extensions
で設定を変更できないようにします。# Lock the list of mandatory extensions and access to Looking Glass /org/gnome/shell/enabled-extensions /org/gnome/shell/development-tools
- システムデータベースを更新します。
#
dconf update
- システム全体の設定に変更を適用するために、ユーザーは、一度ログアウトしてログインし直す必要があります。
org.gnome.shell.enabled-extensions
キーおよび org.gnome.shell.development-tools
キーをロックすると、org.gnome.shell.enabled-extensions
キーに記載されていない ~/.local/share/gnome-shell/extensions
または /usr/share/gnome-shell/extensions
にインストールされる拡張機能は GNOME Shell によって読み込まれないため、ユーザーが使用できなくなります。