1.3. GNOME クラシックとは
				GNOME クラシックは従来のデスクトップエクスペリエンスを好むユーザー向けの GNOME Shell 機能およびモードです。GNOME クラシックは GNOME 3 テクノロジーをベースとしており、ユーザーインターフェイスには多くの変更が加えられています。
			
- および メニュー
- メニューは画面の左上に表示されます。ユーザーはここから、カテゴリー別にまとまっているアプリケーションにアクセスできます。ユーザーは、そのメニューからアクティビティー画面を開くこともできます。メニューは、トップバー の 横に表示されます。ユーザーは、 や などの重要なフォルダーにすばやくアクセスできます。
- タスクバー
- タスクバーは画面の一番下に表示されます。以下の機能が含まれます。- ウィンドウリスト
- ウィンドウリストの横に表示される通知アイコン。
- 通知アイコンの横に表示される現在のワークスペースの短い識別子および利用可能なワークスペースの合計数。
 
- 4 つの使用可能なワークスペース
- GNOME クラシックでは、ユーザーが利用できるワークスペースの数はデフォルトで 4 に設定されています。
- 最小化および最大化ボタン
- GNOME クラシックのウィンドウのタイトルバーは、ユーザーがウィンドウリストに対してウィンドウを簡単に最小化したり、デスクトップ上のすべてのスペースを占めるようにウィンドウを最大化したりすることを可能にする最小化ボタンおよび最大化ボタンを特長としています。
- 従来の Super+Tab ウィンドウスイッチャー。
- GNOME クラシックでは、Super+Tab ウィンドウスイッチャーのウィンドウはアプリケーションごとにグループ化されません。
- システムメニュー
- システムメニューは右上隅にあります。このメニューからは、設定の更新や Wi-Fi 接続情報の確認、ユーザーの切り替え、コンピューターのシャットダウンなどができます。
図1.2 電卓アプリケーションおよびアプリケーションメニューにアクセサリサブメニューのある GNOME クラシック
1.3.1. GNOME クラシックの拡張機能
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					GNOME クラシックは、GNOME Shell 拡張機能 のセットとして配布されます。GNOME クラシック拡張機能は、GNOME クラシックセッションの実行に必要なコンポーネントを提供する gnome-classic-session パッケージの依存パッケージとしてインストールされます。GNOME クラシック拡張機能は Red Hat Enterprise Linux 7 でデフォルトで有効にされるため、GNOME クラシックは Red Hat Enterprise Linux 7 のデフォルトデスクトップユーザーインターフェイスになります。
				
- AlternateTab (alternate-tab@gnome-shell-extensions.gcampax.github.com),
- アプリケーションメニュー(apps-menu@gnome-shell-extensions.gcampax.github.com)
- 新規インスタンス(launch-new-instance@gnome-shell-extensions.gcampax.github.com)を起動します。
- Places Status Indicator (places-menu@gnome-shell-extensions.gcampax.github.com)
- ウィンドウリスト(window-list@gnome-shell-extensions.gcampax.github.com)。
1.3.2. GNOME クラシックと GNOME 間の切り替え
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					ユーザー は サイン イン の横にある歯車をクリックして、GNOME クラシックから GNOME に切り替えることができます。歯車からドロップダウンメニューが開かれ、GNOME クラシックを選択することができます。
				
					ユーザーセッション内で GNOME クラシックから GNOME に切り替えるには、以下のコマンドを実行します。
				
gnome-shell --mode=user -r &
$ gnome-shell --mode=user -r &
					同じユーザーセッション内で GNOME クラシックに戻すには、以下のコマンドを実行します。
				
gnome-shell --mode=classic -r &
$ gnome-shell --mode=classic -r &1.3.3. デフォルトセッションとしての GNOME クラシックを無効にする
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					Red Hat Enterprise Linux 7 上で新たに作成されるすべてのユーザーについては、GNOME クラシックはデフォルトセッションとして設定されます。特定のユーザーの設定を上書きするには、
/var/lib/AccountsService/users/username ファイルでユーザーのアカウントサービスを変更する必要があります。その方法は、「ユーザーデフォルトセッションの設定」 を参照してください。
				詳細情報の入手
					ユーザーは、gnome-user-docs パッケージで提供される GNOME ヘルプで GNOME 3、GNOME Shell、または GNOME クラシックの使用に関する詳細情報を参照できます。GNOME Help にアクセスするには、Super キーを押してアクティビティーの 
概要 に入り、help と 入力 してから Enter キーを押します。
				