第8章 国際化
8.1. 入力メソッド
Red Hat Enterprise Linux 7 における GNOME デスクトップのデフォルトの入力フレームワークは IBus (Intelligent Input Bus) です。これは GNOME 3 に統合されており、入力メソッドを選択するためのユーザーインターフェイスが組み込まれています。
8.1.1. 入力メソッドの設定および切り替え
ユーザーは、GNOME 設定の 地域と言語 パネルを使用して入力メソッドを設定できます。入力メソッドの使用方法についての詳細は GNOME Help を参照してください。これにアクセスするには、Super キーを押してアクティビティーの
概要 に入り
、help
と 入力 してから Enter を押します。
GNOME 以外のセッションでは、IBus は ibus-setup ツールで XKB レイアウトと入力メソッドの両方を設定し、ショートカットでそれらを切り替えることができます。
入力ソースを切り替えるためのデフォルトのショートカットは Super+Space です。Red Hat Enterprise Linux 6 では、ショートカットは Ctrl+Space でした。
8.1.2. IBus の予測的入力メソッド
ibus-typing-booster
は、IBus プラットフォームの予測的入力メソッドです。これは部分的な入力に基づいて完全な単語を予測し、より迅速で正確なテキスト入力を可能にします。ユーザーは、提案のリストから必要な単語を選択できます。ibus-typing-booster
は、言語の提案を作成するために Hunspell ディクショナリーを使用することもできます。
8.1.3. im-chooser に置き換わる GNOME デスクトップの IBus
IBus は GNOME デスクトップと統合されているため、IBus 以外の入力メソッドの使用を除き、
im-chooser
は非推奨になりました。