15.8. GNOME における GVFS ツールおよび xdg-utils
GVFS
には、スクリプト作成やテストに役立つ可能性のあるいくつかのコマンドが付属しています。POSIX コマンドに相当するコマンドのセットが提供されます。
- gvfs-cat
- gvfs-less
- gvfs-mkdir
- gvfs-mount
- gvfs-rename
- gvfs-set-attribute
- gvfs-copy
- gvfs-ls
- gvfs-move
- gvfs-rm
- gvfs-trash
- gvfs-info
- gvfs-save
- gvfs-tree
さらに、
GVFS
固有の制御を強化するために、追加のコマンドが提供されます。
- gvfs-monitor-dir
- gvfs-monitor-file
- gvfs-mime
- gvfs-open
これらのコマンドはすべてネイティブの GIO クライアントであり、フォールバック
FUSE
デーモンを実行する必要はありません。この目的は、POSIX コマンドのドロップイン置換ではなく、実際にはスイッチの範囲はほとんどサポートされていません。基本的な形態として、URI 文字列 (ローカルパスの代わり) が引数として取られます。
これにより、
xdg-tools
(freedesktop.org 相互運用性プロジェクト)内で GNOME が適切にサポートされるようになります。たとえば、一般的に使用される xdg-open
は、実行中の GNOME セッションが検出されると gvfs-open
を実際に呼び出し、正しい場所からファイルタイプの関連付けを読み取ります。
以下は、GVFS コマンドのいくつかの使用例です。
- ローカルファイルシステムの
/tmp
にあるすべてのファイルを一覧表示するには、次のコマンドを実行します。$
gvfs-ls file:///tmp
- 以下のコマンドは、リモートマシンからテキストファイルの内容をリスト表示します。
$
gvfs-cat ssh://joe@ftp.myserver.net/home/joe/todo.txt
- 参照されたテキストファイルをローカルの
/tmp
ディレクトリーにコピーするには、以下を実行します。$
gvfs-copy ssh://joe@ftp.myserver.net/home/joe/todo.txt /tmp/
注記
ユーザーの利便性のために、
bash
補完は パッケージの一部として提供されます。