5.2. フェンスデバイスの一般的なプロパティー


クラスターノードは、フェンスリソースが開始しているかどうかに関わらず、フェンスデバイスでその他のクラスターノードをフェンスできます。以下の例外を除き、リソースが開始しているかどうかは、デバイスの定期的なモニターのみを制御するものとなり、使用可能かどうかは制御しません。
  • フェンスデバイスを無効にするには、pcs stonith disable stonith_id コマンドを実行します。これにより、ノードがそのデバイスを使用できないようにすることができます。
  • 特定のノードがフェンスデバイスを使用できないようにするには、pcs constraint location ... avoids コマンドを使用して、フェンシングリソースの場所制約を設定できます。
  • stonith-enabled=false を設定すると、フェンシングがすべて無効になります。ただし、実稼働環境でフェンシングを無効にすることは適していないため、フェンシングが無効になっている場合は、Red Hat ではクラスターがサポートされないことに注意してください。
表5.1「フェンスデバイスの一般的なプロパティー」 は、フェンスデバイスに設定できる一般的なプロパティーを説明します。特定のフェンスデバイスに設定できるフェンスプロパティーについては 「デバイス固有のフェンスオプションの表示」 を参照してください。
注記
より高度なフェンス設定プロパティーについては 「その他のフェンス設定オプション」 を参照してください。
表5.1 フェンスデバイスの一般的なプロパティー
フィールドタイプデフォルト説明
pcmk_host_map 文字列   ホスト名を、ホスト名に対応していないデバイスのポート番号へマッピングします。たとえば、node1:1 ;node2:2, 3 の場合は、node1 にはポート 1 を使用し、node2 にはポート 2 と 3 を使用するようにクラスターに指示します。
pcmk_host_list 文字列   このデバイスによって制御されるマシンのリスト( pcmk_host_check=static-list以外オプション)。
pcmk_host_check 文字列 dynamic-list デバイスで制御するマシンを指定します。許可される値: dynamic-list (デバイスのクエリー)、static-list ( pcmk_host_list 属性の確認)、none (すべてのデバイスがすべてのマシンをフェンスできると仮定)
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