第20章 コンテナー
Red Hat Enterprise Linux 8 用の一連のコンテナーイメージが利用できます。以下は、主な変更点です。
RHEL 8.0 には、Docker が同梱されていません。コンテナーを使用するには、ツールの podman、buildah、skopeo、および runc が必要です。
これらのツールの詳細およびRHEL 8 でコンテナーを使用する方法は コンテナーの構築、実行、および管理 を参照してください。
podman ツールが、完全に対応されるようになりました。
podman ツールでは、1 つのノードにある Pod、コンテナーイメージ、およびコンテナーが管理されます。これは、libpod ライブラリーでビルドされます。このライブラリーでは、コンテナーおよびコンテナーのグループ (Pod と呼ばれています) の管理が有効になります。
podman の使用方法は コンテナーの構築、実行、および管理 を参照してください。
RHEL 8 GA 以降、Red Hat Universal Base Images (UBI) が新たに利用できるようになりました。UBI は、標準および最小の RHEL ベースイメージなど、以前提供されていた Red Hat イメージの一部を置き換えるものです。
以前の Red Hat イメージとは異なり、UBI は自由に再配布できます。つまり、あらゆる環境で使用でき、どこでも共有できます。Red Hat のお客様でなくても使用できます。
UBI の詳細は コンテナーの構築、実行、および管理 を参照してください。
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RHEL 8 GA 時に、AppStream コンポーネントを提供するコンテナーイメージが追加されました。このコンテナーイメージは、RHEL 7 の Red Hat Software Collections で配布されています。このような RHEL 8 イメージは、すべて
ubi8
ベースイメージに基づいています。 - 64 ビットの ARM アーキテクチャーに対するコンテナーイメージの ARM は、RHEL 8 で完全に対応されています。
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RHEL 8 では、
rhel-tools
コンテナーが削除されました。sos
ツールおよびredhat-support-tool
ツールは、support-tools
コンテナーで提供されています。システム管理者は、このイメージを、システムツールのコンテナーイメージをビルドするためのベースとして使用することもできます。 ルートレスコンテナーは、RHEL 8 ではテクノロジープレビューとして利用できます。
ルートレスコンテナーは、管理者権限なしで通常のシステムユーザーにより作成および管理されるコンテナーです。