第12章 ファイルシステムおよびストレージ
12.1. ファイルシステム
12.1.1. Btrfs が削除される
Btrfs ファイルシステムは、Red Hat Enterprise Linux 8 から削除されました。これには、以下のコンポーネントがあります。
-
btrfs.ko
カーネルモジュール -
btrfs-progs
パッケージ -
snapper
パッケージ
Red Hat Enterprise Linux 8 では、Btrfs ファイルシステムの作成、マウント、またはインストールを行うことができなくなりました。Anaconda インストーラーおよびキックスタートコマンドが Btrfs に対応しなくなりました。
12.1.3. ext4 ファイルシステムがメタデータのチェックサムをサポート
この更新により、ext4 メタデータはチェックサムにより保護されます。これにより、ファイルシステムが破損メタデータを認識させます。これにより破損を回避し、ファイルシステムの耐障害性を高めます。
12.1.4. /etc/sysconfig/nfs
ファイルおよびレガシーの NFS サービス名が利用できない
Red Hat Enterprise Linux 8.0 では、NFS 設定が、Red Hat Enterprise Linux 7 で使用されていた /etc/sysconfig/nfs
設定ファイルから、/etc/nfs.conf
に移動しています。
/etc/nfs.conf
ファイルが異なる構文を使用します。Red Hat Enterprise Linux 7 からアップグレードすると、Red Hat Enterprise Linux 8 が、すべてのオプションを /etc/sysconfig/nfs
から /etc/nfs.conf
へ自動的に変換しようとします。
Red Hat Enterprise Linux 7 では、両方の設定ファイルに対応します。Red Hat は、新しい /etc/nfs.conf
ファイルを使用して、Red Hat Enterprise Linux のすべてのバージョンの NFS 設定を、自動化した設定システムと互換性を持たせるようにすることを推奨します。
また、以下の NFS サービスエイリアスが削除され、アップストリームの名前に置き換えられました。
-
nfs.service
(nfs-server.service
に置き換え) -
nfs-secure.service
(rpc-gssd.service
に置き換え) -
rpcgssd.service
(rpc-gssd.service
に置き換え) -
nfs-idmap.service
(nfs-idmapd.service
に置き換え) -
rpcidmapd.service
(nfs-idmapd.service
に置き換え) -
nfs-lock.service
(rpc-statd.service
に置き換え) -
nfslock.service
(rpc-statd.service
に置き換え)