9.6. VLAN 関連の変更
9.6.1. IPVLAN 仮想ネットワークドライバーに対応
Red Hat Enterprise Linux 8.0 のカーネルには、IPVLAN 仮想ネットワークドライバーへの対応が含まれます。今回の更新で、IPVLAN の仮想ネットワークインターフェイスカード (NIC) により、ローカルネットワークに 1 つの MAC アドレスを公開する複数のコンテナーへのネットワーク接続が可能になります。これにより、ピアネットワーク機器で対応している MAC アドレス数の制限を改善するために、1 つのホストで多数のコンテナーを使用できるようになります。
9.6.2. 特定のネットワークアダプターで、802.1ad に完全に対応するには、ファームウェアの更新が必要
特定のネットワークアダプターのファームウェアは、Qin-Q またはスタックされた仮想ローカルエリアネットワーク (VLAN) と呼ばれる 802.1ad 標準に完全に対応しません。ネットワークアダプターが、802.1ad 標準に対応するファームウェアを使用していることを検証したり、ファームウェアを更新する方法は、ハードウェアベンダーにお問い合わせください。これにより、正しいファームウェアを使用して、RHEL 8.0 でスタックされた VLAN の設定が期待どおりに機能します。