19.3. 削除された仮想機能
cpu64-rhel6
CPU モデルが非推奨になり削除される
RHEL 8.1 では、cpu64-rhel6
QEMU 仮想 CPU モデルが非推奨になり、RHEL 8.2 から削除されました。ホストマシンにある CPU に応じて、QEMU および libvirt
が提供する他の CPU モデルを使用することが推奨されます。
IVSHMEM が無効になる
複数の仮想マシンに共有メモリーを提供する仮想マシン間の共有メモリーデバイス (IVSHMEM) 機能は、Red Hat Enterprise Linux 8 で無効になりました。このデバイスで設定した仮想マシンは起動できません。同様に、そのようなデバイスにおけるホットプラグの試行も失敗します。
virt-install
が NFS の場所を使用できなくなる
この更新により、virt-install
ユーティリティーは、NFS の場所をマウントできなくなりました。したがって、NFS アドレスを持つ virt-install
を使用する仮想マシンを、--location
オプションの値としてインストールしようとすると失敗します。この変更を回避するには、virt-install
を使用する前に NFS 共有をマウントするか、HTTP の場所を使用します。
RHEL 8 では tulip ドライバーに対応しない
この更新で、tulip ネットワークドライバーへの対応は終了しました。したがって、Microsoft Hyper-V ハイパーバイザーの Generation 1 仮想マシンで RHEL 8 を使用すると、Legacy Network Adapter デバイスが動作しないため、仮想マシンの PXE インストールに失敗します。
PXE インストールを起動するには、Generation 2 Hyper-V 仮想マシンに RHEL 8 をインストールします。RHEL 8 Generation 1 仮想マシンが必要な場合は ISO インストールを使用します。
LSI Logic SAS ドライバーおよび Parallel SCSI ドライバーはサポート対象外に
SCSI 用の LSI Logic SAS ドライバー (mptsas
) および LSI Logic Parallel ドライバー (mptspi
) はサポートされなくなりました。したがって、このドライバーは、VMWare ハイパーバイザーで RHEL 8 をゲストのオペレーティングシステムとして SCSI ディスクにインストールするために使用できますが、Red Hat は、作成した仮想マシンをサポートしません。
virtio-win をインストールすると、Windows ドライバーを含むフロッピーのディスクイメージが作成されなくなる
フロッピードライブの制限により、virtio-win ドライバーはフロッピーイメージとして提供されなくなりました。代わりに ISO イメージを使用する必要があります。