11.11. Toolbx を使用した bootc コンテナーの検査


システムにソフトウェアをインストールすると、システムの動作が変更したり、不要になったファイルやディレクトリーが残されたりするなど、一定のリスクが生じます。このようなリスクは、RHEL bootc に含まれる Toolbx ユーティリティーに、好みの開発およびデバッグツール、エディター、ソフトウェア開発キット (SDK) をインストールすることで回避できます。RHEL bootc は、ベースオペレーティングシステムに影響を与えずに完全に変更できるコンテナーのイメージです。lesslsofrsyncsshsudounzip などのコマンドを使用して、ホストシステム上で変更を実行できます。

Toolbx ユーティリティーは次のアクションを実行します。

  1. registry.access.redhat.com/ubi9/toolbox:latest イメージをローカルシステムにプルする
  2. イメージからコンテナーを起動する
  3. コンテナー内でシェルを実行し、そこからホストシステムにアクセスできる
注記

Toolbx は、Toolbx コンテナーを作成したユーザーの権限に応じて、ルートコンテナーまたはルートレスコンテナーを実行できます。ホストシステムでルート権限を必要とするユーティリティーも、ルートコンテナーで実行する必要があります。

デフォルトのコンテナー名は rhel-toolbox です。bootc コンテナーを検査するには、次の手順に従います。

手順

  1. toolbox create コマンドを使用して Toolbx コンテナーを起動し、toolbox enter コマンドを使用してコンテナーに入ります。

    • ルートレスユーザーとして:

      $ toolbox create <mytoolbox>
    • ルートユーザーとして:

      $ sudo toolbox create <mytoolbox>
      Created container: <mytoolbox>
      Enter with: toolbox enter
    • 正しいイメージを取得したことを確認します。

      [user@toolbox ~]$ toolbox list
      IMAGE ID      IMAGE NAME    CREATED
      fe0ae375f149   registry.access.redhat.com/ubi{ProductVersion}/toolbox 5 weeks ago
      
      CONTAINER ID  CONTAINER NAME  CREATED         STATUS   IMAGE NAME
      5245b924c2cb  <mytoolbox>       7 minutes ago   created  registry.access.redhat.com/ubi{ProductVersion}/toolbox:8.9-6
      1. Toolbx コンテナーに入ります。

        [user@toolbox ~]$ toolbox enter <mytoolbox>
      2. オプション: 正しいイメージを取得したことを確認します。
    • <mytoolbox> コンテナー内でコマンドを実行し、コンテナーの名前とイメージを表示します。

      ⬢ [user@toolbox ~]$ cat /run/.containerenv
      engine="podman-4.8.2"
      name="<mytoolbox>"
      id="5245b924c2cb..."
      image="registry.access.redhat.com/ubi{ProductVersion}/toolbox"
      imageid="fe0ae375f14919cbc0596142e3aff22a70973a36e5a165c75a86ea7ec5d8d65c"
  2. Toolbx を使用して開発ツールをインストールします。

    1. Emacs テキストエディター、GCC コンパイラー、GNU デバッガー (GDB) など、選択したツールをインストールします。

      ⬢[user@toolbox ~]$ sudo dnf install emacs gcc gdb
    2. オプション: ツールがインストールされていることを確認します。

      ⬢[user@toolbox ~]$  dnf repoquery --info --installed <package_name>

      インストール後、ルートレスユーザーとしてこれらのツールを引き続き使用できます。

  3. Toolbx を使用して、ツールをホストシステムにインストールせずに、ホストシステムのトラブルシューティングを行います。

    1. journalctl コマンドを実行できるようにするには、systemd スイートをインストールします。

      ⬢[root@toolbox ~]# dnf install systemd
    2. ホスト上で実行しているすべてのプロセスのログメッセージを表示します。

      ⬢[root@toolbox ~]# j journalctl --boot -0
      Jan 02 09:06:48 user-thinkpadp1gen4i.brq.csb kernel: microcode: updated ear>
      Jan 02 09:06:48 user-thinkpadp1gen4i.brq.csb kernel: Linux version 6.6.8-10>
      Jan 02 09:06:48 user-thinkpadp1gen4i.brq.csb kernel: Command line: BOOT_IMA>
      Jan 02 09:06:48 user-thinkpadp1gen4i.brq.csb kernel: x86/split lock detecti>
      Jan 02 09:06:48 user-thinkpadp1gen4i.brq.csb kernel: BIOS-provided physical>
    3. カーネルのログメッセージを表示します。

      ⬢[root@toolbox ~]# journalctl --boot -0 --dmesg
      Jan 02 09:06:48 user-thinkpadp1gen4i.brq.csb kernel: microcode: updated ear>
      Jan 02 09:06:48 user-thinkpadp1gen4i.brq.csb kernel: Linux version 6.6.8-10>
      Jan 02 09:06:48 user-thinkpadp1gen4i.brq.csb kernel: Command line: BOOT_IMA>
      Jan 02 09:06:48 user-thinkpadp1gen4i.brq.csb kernel: x86/split lock detecti>
      Jan 02 09:06:48 user-thinkpadp1gen4i.brq.csb kernel: BIOS-provided physical>
      Jan 02 09:06:48 user-thinkpadp1gen4i.brq.csb kernel: BIOS-e820: [mem 0x0000>
    4. nmap ネットワークスキャンツールをインストールします。

      ⬢[root@toolbox ~]# dnf install nmap
    5. ネットワーク内の IP アドレスとポートをスキャンします。

      ⬢[root@toolbox ~]# nmap -sS scanme.nmap.org
      Starting Nmap 7.93 ( https://nmap.org ) at 2024-01-02 10:39 CET
      Stats: 0:01:01 elapsed; 0 hosts completed (0 up), 256 undergoing Ping Scan
      Ping Scan Timing: About 29.79% done; ETC: 10:43 (0:02:24 remaining)
      Nmap done: 256 IP addresses (0 hosts up) scanned in 206.45 seconds
      • -sS オプションは TCP SYN スキャンを実行します。Nmap のスキャンタイプのほとんどは、生のパケットを送受信するため、特権ユーザーのみが使用できます。UNIX システムではルートアクセスが必要です。
  4. Toolbx bootc コンテナーを停止します。

    1. コンテナーを離れてホストに戻ります。

      ⬢ [user@toolbox ~]$ exit
    2. ツールボックスコンテナーを停止します。

      ⬢ [user@toolbox ~]$ podman stop <mytoolbox>
    3. オプション: ツールボックスコンテナーを削除します。

      ⬢ [user@toolbox ~]$ toolbox rm <mytoolbox>

      または、podman rm コマンドを使用して bootc コンテナーを削除することもできます。

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