5.7. 更新されたオペレーティングシステムからのロールバックの実行
bootc rollback
コマンドを使用すると、以前のブートエントリーにロールバックして変更を元に戻すことができます。このコマンドは、rollback
対象のデプロイメントを次回の起動のキューに追加することで、ブートローダーエントリーの順序を変更します。現在のデプロイメントはロールバックになります。キュー内の適用されなかったアップグレードなどのステージングされた変更は、すべて破棄されます。
ロールバックが完了すると、システムが再起動し、更新タイマーが 1 - 3 時間以内に実行し、ロールバックしたイメージにシステムが自動的に更新されて再起動されます。
ロールバックを実行すると、自動更新をオフにしない限り、システムは自動的に再度更新されます。自動更新の無効化 を参照してください。
前提条件
- システムの更新を実行した。
手順
以下のコマンドを実行します。
$ bootc rollback [-h|--help] [-V|--version]
bootc rollback
コマンドは bootc upgrade
と同じ効果があります。唯一の違いは、コンテナーイメージが追跡されることです。これにより、ホスト SSH キーやホームディレクトリーなど、/etc
および /var
内の既存の状態を保持できます。
検証
systemd journal
を使用して、検出されたロールバック呼び出しに関するログに記録されたメッセージを確認します。$ journalctl -b
次のようなログが表示されます。
MESSAGE_ID=26f3b1eb24464d12aa5e7b544a6b5468
関連情報
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bootc-rollback
の man ページ