9.6. 動的インベントリースクリプトの実行
Ansible ベースの自動化をご自分の Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) 環境で実行することができます。/home/stack/overcloud-deploy/<stack>
ディレクトリーにある tripleo-ansible-inventory.yaml
インベントリーファイルを使用して、Ansible Play またはアドホックコマンドを実行します。
アンダークラウドで Ansible Playbook または Ansible アドホックコマンドを実行する場合は、/home/stack/tripleo-deploy/undercloud/tripleo-ansible-inventory.yaml
インベントリーファイルを使用する必要があります。
手順
ノードのインベントリーを表示するには、次の Ansible アドホックコマンドを実行します。
(undercloud) $ ansible -i ./overcloud-deploy/<stack>/tripleo-ansible-inventory.yaml all --list
注記stack をデプロイされたオーバークラウドスタックの名前に置き換えます。
環境上で Ansible Playbook を実行するには、
ansible
コマンドを実行し、-i
オプションを使用してインベントリーファイルへのフルパスを含めます。以下に例を示します。(undercloud) $ ansible <hosts> -i ./overcloud-deploy/tripleo-ansible-inventory.yaml <playbook> <options>
<hosts>
を、使用するホストのタイプに置き換えます。-
全 Controller ノードの場合には
controller
-
全 Compute ノードの場合には
compute
-
オーバークラウドの全子ノードの場合には
overcloud
(たとえば、controller
ノードおよびcompute
ノードの場合) -
全ノードの場合には
"*"
-
全 Controller ノードの場合には
<options>
を追加の Ansible オプションに置き換えます。-
ホストキーの確認を省略するには、
--ssh-extra-args='-o StrictHostKeyChecking=no'
オプションを使用します。 -
Ansible の自動化を実行する SSH ユーザーを変更するには、
-u [USER]
オプションを使用します。オーバークラウドのデフォルトの SSH ユーザーは、動的インベントリーのansible_ssh_user
パラメーターで自動的に定義されます。-u
オプションは、このパラメーターより優先されます。 -
特定の Ansible モジュールを使用するには、
-m [MODULE]
オプションを使用します。デフォルトはcommand
で Linux コマンドを実行します。 -
選択したモジュールの引数を定義するには、
-a [MODULE_ARGS]
オプションを使用します。
-
ホストキーの確認を省略するには、
オーバークラウドのカスタム Ansible 自動化は、標準のオーバークラウドスタックの一部ではありません。この後に openstack overcloud deploy
コマンドを実行すると、オーバークラウドノード上の OpenStack Platform サービスに対する Ansible ベースの設定を上書きする可能性があります。