20.3. Websocket プロキシー
20.3.1. Websocket プロキシーの概要
websocket プロキシーにより、ユーザーは、 noVNC および SPICE HTML5 コンソールを介して仮想マシンに接続することができるようになります。以前は、websocket プロキシーは Red Hat Virtualization Manager マシンでしか実行できませんでしたが、現在このプロキシーは、ネットワークへのアクセスが可能な任意のマシンで実行することができます。
websocket プロキシーは、初期設定中に Red Hat Virtualization Manager マシンにインストール/設定することができます (『インストールガイド』「Red Hat Virtualization Manager の設定」 のセクションを参照してください)。または、Manager 以外のマシンにインストール/設定することも可能です (『インストールガイド』の「別のマシンへの Websocket プロキシーのインストール」のセクションを参照してください)。
websocket プロキシーは Manager のマシンから別のマシンに移行することもできます。「別のマシンへの Websocket プロキシーの移行」を参照してください。
注記
SPICE HTML5 のサポートはテクノロジープレビュー機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat サービスレベルアグリーメント (SLA) では完全にサポートされていません。これらは、機能的に完全でない可能性があり、実稼働環境での使用を目的とはしていませんが、近々発表予定のプロダクトイノベーションをリリースに先駆けてご提供することにより、お客様は機能性をテストし、開発プロセス中にフィードバックをお寄せいただくことができます。
20.3.2. 別のマシンへの Websocket プロキシーの移行
セキュリティーまたはパフォーマンス上の理由で、Red Hat Virtualization Manager を実行しているものとは別のマシンで Websocket プロキシーを実行することが可能です。Manager のマシンから別のマシンに Websocket プロキシーを移行する手順では、Manager のマシンから Websocket プロキシーの設定を削除してから、別のマシンにプロキシーをインストールする必要があります。
Manager マシンから websocket プロキシーを削除するには、
engine-cleanup
コマンドを使用することができます。
手順20.5 別のマシンへの Websocket プロキシーの移行
- Manager マシンで
engine-cleanup
を実行して、必要な設定を削除します。# engine-cleanup
- 全コンポーネントを削除するかどうかを尋ねられたら、
No
と入力して Enter を押します。Do you want to remove all components? (Yes, No) [Yes]: No
- engine を削除するかどうかを尋ねられたら、
No
と入力して Enter を押します。Do you want to remove the engine? (Yes, No) [Yes]: No
- websocke を削除するかどうかを尋ねられたら、
Yes
と入力して Enter を押します。Do you want to remove the WebSocket proxy? (Yes, No) [No]: Yes
その他のコンポーネントを削除するかどうかを尋ねられたら、No
を選択します。 - 別のマシンにプロキシーをインストールして設定します。その手順は、『インストールガイド』の「別のマシンへの Websocket プロキシーのインストール」のセクションを参照してください。