11.2. Secret
AMQ Streams は Secret を使用して、Kafka クラスターコンポーネントおよびクライアントの秘密鍵および証明書を格納します。Secrets は、Kafka ブローカー間およびブローカーとクライアント間で TLS で暗号化された接続を確立するために使用されます。Secret は相互 TLS 認証にも使用されます。
- Cluster Secret には、Kafka ブローカー証明書に署名するためのクラスター CA 証明書が含まれます。また、接続クライアントによって、Kafka クラスターとの TLS 暗号化接続を確立してブローカー ID を検証するために使用されます。
- Client Secret にはクライアント CA 証明書が含まれ、これによりユーザーは独自のクライアント証明書に署名し、Kafka クラスターに対する相互認証が可能になります。ブローカーはクライアント CA 証明書を使用してクライアント ID を検証します。
- User Secret には、新規ユーザーの作成時にクライアント CA 証明書によって生成および署名される秘密鍵と証明書が含まれています。この鍵と証明書は、クラスターへのアクセス時の認証および承認に使用されます。
Secret には、PEM 形式および PKCS #12 形式の秘密鍵と証明書が含まれます。PEM 形式の秘密鍵と証明書を使用する場合、ユーザーは Secret からそれらの秘密鍵と証明書を取得し、Java アプリケーションで使用するために対応するトラストストア (またはキーストア) を生成します。PKCS #12 ストレージは、直接使用できるトラストストア (またはキーストア) を提供します。
すべての鍵のサイズは 2048 ビットです。
11.2.1. PKCS #12 ストレージ
PKCS #12 は、暗号化オブジェクトをパスワードで保護された単一のファイルに格納するためのアーカイブファイル形式 (.p12
) を定義します。PKCS #12 を使用して、証明書および鍵を一元的に管理できます。
各 Secret には、PKCS #12 特有のフィールドが含まれています。
-
.p12
フィールドには、証明書と鍵が含まれます。 -
.password
フィールドは、アーカイブを保護するパスワードです。