2.4.4. MirrorMaker 2.0 を使用した Kafka クラスター間でのデータの同期


MirrorMaker 2.0 を使用して、設定を介して Kafka クラスター間のデータを同期します。

設定では以下を指定する必要があります。

  • 各 Kafka クラスター
  • TLS 認証を含む各クラスターの接続情報
  • レプリケーションのフローおよび方向

    • クラスター対クラスター
    • トピック対トピック

KafkaMirrorMaker2 リソースのプロパティーを使用して、Kafka MirrorMaker 2.0 のデプロイメントを設定します。

注記

従来のバージョンの MirrorMaker は継続してサポートされます。従来のバージョンに設定したリソースを使用する場合は、MirrorMaker 2.0 でサポートされる形式に更新する必要があります。

MirrorMaker 2.0 によって、レプリケーション係数などのプロパティーのデフォルト設定値が提供されます。デフォルトに変更がない最小設定の例は以下のようになります。

apiVersion: kafka.strimzi.io/v1alpha1
kind: KafkaMirrorMaker2
metadata:
  name: my-mirror-maker2
spec:
  version: 2.6.0
  connectCluster: "my-cluster-target"
  clusters:
  - alias: "my-cluster-source"
    bootstrapServers: my-cluster-source-kafka-bootstrap:9092
  - alias: "my-cluster-target"
    bootstrapServers: my-cluster-target-kafka-bootstrap:9092
  mirrors:
  - sourceCluster: "my-cluster-source"
    targetCluster: "my-cluster-target"
    sourceConnector: {}

TLS または SASL 認証を使用して、ソースおよびターゲットクラスターのアクセス制御を設定できます。この手順では、ソースおよびターゲットクラスターに対して TLS による暗号化および認証を使用する設定を説明します。

前提条件

  • 以下を実行する方法については、『 OpenShift での AMQ Streams のデプロイおよびアップグレード』を参照してください。

  • ソースおよびターゲットの Kafka クラスターが使用できる必要があります。

手順

  1. KafkaMirrorMaker2 リソースの spec プロパティーを編集します。

    設定可能なプロパティーは以下の例のとおりです。

    apiVersion: kafka.strimzi.io/v1alpha1
    kind: KafkaMirrorMaker2
    metadata:
      name: my-mirror-maker2
    spec:
      version: 2.6.0 1
      replicas: 3 2
      connectCluster: "my-cluster-target" 3
      clusters: 4
      - alias: "my-cluster-source" 5
        authentication: 6
          certificateAndKey:
            certificate: source.crt
            key: source.key
            secretName: my-user-source
          type: tls
        bootstrapServers: my-cluster-source-kafka-bootstrap:9092 7
        tls: 8
          trustedCertificates:
          - certificate: ca.crt
            secretName: my-cluster-source-cluster-ca-cert
      - alias: "my-cluster-target" 9
        authentication: 10
          certificateAndKey:
            certificate: target.crt
            key: target.key
            secretName: my-user-target
          type: tls
        bootstrapServers: my-cluster-target-kafka-bootstrap:9092 11
        config: 12
          config.storage.replication.factor: 1
          offset.storage.replication.factor: 1
          status.storage.replication.factor: 1
          ssl.cipher.suites: "TLS_ECDHE_RSA_WITH_AES_256_GCM_SHA384" 13
          ssl.enabled.protocols: "TLSv1.2"
          ssl.protocol: "TLSv1.2"
          ssl.endpoint.identification.algorithm: HTTPS 14
        tls: 15
          trustedCertificates:
          - certificate: ca.crt
            secretName: my-cluster-target-cluster-ca-cert
      mirrors: 16
      - sourceCluster: "my-cluster-source" 17
        targetCluster: "my-cluster-target" 18
        sourceConnector: 19
          config:
            replication.factor: 1 20
            offset-syncs.topic.replication.factor: 1 21
            sync.topic.acls.enabled: "false" 22
            replication.policy.separator: "" 23
            replication.policy.class: "io.strimzi.kafka.connect.mirror.IdentityReplicationPolicy" 24
        heartbeatConnector: 25
          config:
            heartbeats.topic.replication.factor: 1 26
        checkpointConnector: 27
          config:
            checkpoints.topic.replication.factor: 1 28
        topicsPattern: ".*" 29
        groupsPattern: "group1|group2|group3" 30
      resources: 31
        requests:
          cpu: "1"
          memory: 2Gi
        limits:
          cpu: "2"
          memory: 2Gi
      logging: 32
        type: inline
        loggers:
          connect.root.logger.level: "INFO"
      readinessProbe: 33
        initialDelaySeconds: 15
        timeoutSeconds: 5
      livenessProbe:
        initialDelaySeconds: 15
        timeoutSeconds: 5
      jvmOptions: 34
        "-Xmx": "1g"
        "-Xms": "1g"
      image: my-org/my-image:latest 35
      template: 36
        pod:
          affinity:
            podAntiAffinity:
              requiredDuringSchedulingIgnoredDuringExecution:
                - labelSelector:
                    matchExpressions:
                      - key: application
                        operator: In
                        values:
                          - postgresql
                          - mongodb
                  topologyKey: "kubernetes.io/hostname"
        connectContainer: 37
          env:
            - name: JAEGER_SERVICE_NAME
              value: my-jaeger-service
            - name: JAEGER_AGENT_HOST
              value: jaeger-agent-name
            - name: JAEGER_AGENT_PORT
              value: "6831"
      tracing:
        type: jaeger 38
      externalConfiguration: 39
        env:
          - name: AWS_ACCESS_KEY_ID
            valueFrom:
              secretKeyRef:
                name: aws-creds
                key: awsAccessKey
          - name: AWS_SECRET_ACCESS_KEY
            valueFrom:
              secretKeyRef:
                name: aws-creds
                key: awsSecretAccessKey
    1
    Kafka Connect の バージョン
    2
    3
    Kafka Connect の クラスターエイリアス
    4
    同期される Kafka クラスターの 指定
    5
    ソースの Kafka クラスターの クラスターエイリアス
    6
    OAuth ベアラートークン、SASL ベースの SCRAM-SHA-512 または PLAIN メカニズムを使用し、ここで示された TLS メカニズム を使用する、ソースクラスターの認証。
    7
    ソース Kafka クラスターに接続するための ブートストラップサーバー
    8
    ソース Kafka クラスターの TLS 証明書が X.509 形式で保存されるキー名のある TLS による暗号化。複数の証明書が同じシークレットに保存されている場合は、複数回リストできます。
    9
    ターゲット Kafka クラスターの クラスターエイリアス
    10
    ターゲット Kafka クラスターの認証は、ソース Kafka クラスターと同様に設定されます。
    11
    ターゲット Kafka クラスターに接続するための ブートストラップサーバー
    12
    Kafka Connect の設定。標準の Apache Kafka 設定が提供されることがありますが、AMQ Streams によって直接管理されないプロパティーに限定されます。
    13
    TLS バージョンの特定の 暗号スイート と実行される外部リスナーの SSL プロパティー
    14
    HTTPS に設定することで、ホスト名の検証が有効になります。空の文字列を指定すると検証が無効になります。
    15
    ターゲット Kafka クラスターの TLS による暗号化は、ソース Kafka クラスターと同様に設定されます。
    16
    17
    MirrorMaker 2.0 コネクターによって使用されるソースクラスターの クラスターエイリアス
    18
    MirrorMaker 2.0 コネクターによって使用されるターゲットクラスターの クラスターエイリアス
    19
    リモートトピックを作成する MirrorSourceConnectorの設定。デフォルトの設定オプションは config によって上書きされます。
    20
    ターゲットクラスターで作成されるミラーリングされたトピックのレプリケーション係数。
    21
    ソースおよびターゲットクラスターのオフセットをマップする MirrorSourceConnector offset-syncs 内部トピックのレプリケーション係数。
    22
    ACL ルールの同期 が有効になっていると、同期されたトピックに ACL が適用されます。デフォルトは true です。
    23
    リモートトピック名の変更に使用する区切り文字を定義します。
    24
    リモートトピック名の自動変更をオーバーライドするポリシーを追加します。その名前の前にソースクラスターの名前を追加する代わりに、トピックが元の名前を保持します。このオプションの設定は、active/passive バックアップおよびデータ移行に役立ちます。
    25
    接続チェックを実行する MirrorHeartbeatConnector の設定。デフォルトの設定オプションは config によって上書きされます。
    26
    ターゲットクラスターで作成されたハートビートトピックのレプリケーション係数。
    27
    オフセットを追跡する MirrorCheckpointConnectorの設定。デフォルトの設定オプションは config によって上書きされます。
    28
    ターゲットクラスターで作成されたチェックポイントトピックのレプリケーション係数。
    29
    正規表現パターンとして定義されたソースクラスターからのトピックレプリケーション。ここで、すべてのトピックを要求します。
    30
    正規表現パターンとして定義されたソースクラスターからのコンシューマーグループレプリケーション。ここで、3 つのコンシューマーグループを名前で要求します。コンマ区切りリストを使用できます。
    31
    サポートされているリソース(現在は cpumemory)の予約と、消費可能な最大リソースを指定するための制限を要求します。
    32
    指定された Kafka loggers and log levels が ConfigMap を介して直接的に (inline) または間接的に (external) に追加されます。カスタム ConfigMap は、log4j.properties または log4j2.properties キー下に配置する必要があります。Kafka Connect log4j.rootLogger ロガーでは、ログレベルを INFO、ERROR、WARN、TRACE、DEBUG、FATAL または OFF に設定できます。
    33
    コンテナーを再起動するタイミング (liveness) およびコンテナーがトラフィックを許可できるタイミング (readiness) を把握するためのヘルスチェック
    34
    Kafka MirrorMaker を実行している仮想マシン (VM) のパフォーマンスを最適化するための JVM 設定オプション
    35
    高度なオプション:特別な場合のみ 推奨される コンテナーイメージの設定。
    36
    テンプレートのカスタマイズ。ここでは、Pod は非アフィニティーでスケジュールされるため、Pod は同じホスト名のノードではスケジュールされません。
    37
    38
    39
    環境変数として Kafka MirrorMaker にマウントされた OpenShift Secret の外部設定
  2. リソースを作成または更新します。

    oc apply -f <your-file>
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