第14章 awx-manage ユーティリティー
awx-manage
ユーティリティーは、Automation Controller の詳細な内部情報にアクセスするために使用します。awx-manage
のコマンドは、awx
ユーザーとしてのみ実行する必要があります。
14.1. インベントリーのインポート
awx-manage
は、Automation Controller 管理者がインベントリーを Automation Controller に直接インポートできるメカニズムです。
awx-manage
を正しく使用するには、まずインポート先として使用するインベントリーを Automation Controller に作成する必要があります。
awx-manage
のヘルプが必要な場合は、次のコマンドを実行します。
awx-manage inventory_import [--help]
inventory_import
コマンドは、コアの Ansible でサポートされている、テキストベースのインベントリーファイル、動的なインベントリースクリプト、またはファイルやスクリプトのディレクトリーと、Automation Controller のインベントリーオブジェクトを同期します。
コマンドの実行時に、--inventory-id
または --inventory-name
、および Ansible インベントリーのソースへのパス (--source
) を指定します。
awx-manage inventory_import --source=/ansible/inventory/ --inventory-id=1
デフォルトでは、Automation Controller にすでに保存されているインベントリーデータと外部ソースからのデータは混在します。
外部データのみを使用するには、--overwrite
を指定します。
既存のホストが --source
からのみ変数データを取得するように指定するには、--overwrite_vars
を指定します。
デフォルトの動作では、外部ソースから新しい変数を追加して既存のキーを上書きしますが、外部データソースから取得されていない変数は保持します。
awx-manage inventory_import --source=/ansible/inventory/ --inventory-id=1 --overwrite
インベントリーホスト変数の編集と追加は、--overwrite_vars
が設定されていない限り、インベントリーの同期後も維持されます。