B.2. Red Hat Enterprise Linux 6 および Red Hat Enterprise Linux 7 での Pacemaker のインストール


Red Hat Enterprise Linux 6.5 以降のリリースは pcs 設定ツールを使用した Pacemaker によるクラスター設定に対応しています。Pacemaker を使用する際、Red Hat Enterprise Linux 6 と Red Hat Enterprise Linux 7 におけるクラスターのインストールには、いくつか相違点があります。
以下のコマンドは、Red Hat Enterprise Linux 6 で Pacemaker が必要とする Red Hat High Availability Add-On ソフトウェアパッケージをインストールし、cman なしで corosync が起動しないようにします。クラスターの各ノードでこれらのコマンドを実行する必要があります。
[root@rhel6]# yum install pacemaker cman pcs
[root@rhel6]# chkconfig corosync off
[root@rhel6]# chkconfig cman off
クラスターの各ノードで、hacluster という名前の pcs 管理アカウントのパスワードを設定し、pcsd サービスを開始して有効にします。
[root@rhel6]# passwd hacluster
[root@rhel6]# service pcsd start
[root@rhel6]# chkconfig pcsd on
クラスターの 1 つのノードでは、クラスターのノードの管理者アカウントの認証を行います。
[root@rhel6]# pcs cluster auth [node] [...] [-u username] [-p password]
Red Hat Enterprise Linux 7 では、クラスターの各ノードで以下のコマンドを実行し、Pacemaker が必要とする Red Hat High Availability Add-On ソフトウェアパッケージをインストールして hacluster という名前の pcs 管理アカウントのパスワードを設定し、pcsd サービスを起動および有効にします。
[root@rhel7]# yum install pcs pacemaker fence-agents-all
[root@rhel7]# passwd hacluster
[root@rhel7]# systemctl start pcsd.service
[root@rhel7]# systemctl enable pcsd.service
Red Hat Enterprise Linux 7 では、Red Hat Enterprise Linux 6 と同様に、クラスターのノードで以下のコマンドを実行して、クラスターのノードの管理者アカウントを認証します。
[root@rhel7]# pcs cluster auth [node] [...] [-u username] [-p password]
Red Hat Enterprise Linux 7 のインストールは、1章Red Hat High Availability Add-On 設定および管理リファレンスの概要4章クラスターの作成と管理 を参照してください。
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