21.5. 部分的な IdM レプリカインストールの削除
IdM レプリカのインストールに失敗した場合は、設定ファイルの一部が残される可能性があります。IdM レプリカのインストールを試みる追加の試行に失敗し、インストールスクリプトで IPA がすでに設定されていると報告されます。
既存の部分的な IdM 設定を使用したシステムの例
[root@server ~]# ipa-replica-install
Your system may be partly configured.
Run /usr/sbin/ipa-server-install --uninstall to clean up.
IPA server is already configured on this system.
If you want to reinstall the IPA server, please uninstall it first using 'ipa-server-install --uninstall'.
The ipa-replica-install command failed. See /var/log/ipareplica-install.log for more information
この問題を解決するには、レプリカから IdM ソフトウェアをアンインストールし、IdM トポロジーからレプリカを削除し、インストールプロセスを再試行します。
前提条件
-
root
権限があること。
手順
IdM レプリカとして設定するホストで IdM サーバーソフトウェアをアンインストールします。
[root@replica ~]# ipa-server-install --uninstall
トポロジー内の他のすべてのサーバーで
ipa server-del
コマンドを使用して、適切にインストールされていないレプリカへの参照を削除します。[root@other-replica ~]# ipa server-del replica.idm.example.com
- レプリカのインストールを試行します。
インストールに繰り返し失敗したことが原因で IdM レプリカのインストールに問題が生じた場合は、オペレーティングシステムを再インストールします。
カスタマイズなしの新規インストールシステムというのが、IdM レプリカのインストール要件の 1 つとなっています。インストールに失敗した場合は、予期せずにシステムファイルが変更されてホストの整合性が保てない可能性があります。
関連情報
- IdM レプリカのアンインストールの詳細は IdM レプリカのアンインストール を参照してください。
-
Red Hat テクニカルサポートサブスクリプションをお持ちで、アンインストールを何度か試みた後にインストールに失敗した場合には、Red Hat カスタマーポータル でテクニカルサポートケースを作成し、レプリカの
sosreport
およびサーバーのsosreport
を提供します。 -
sosreport
ユーティリティーは、設定の詳細、ログ、およびシステム情報を RHEL システムから収集します。sosreport
ユーティリティーの詳細については、sosreport の概要、および、Red Hat Enterprise Linux で sosreport を作成する方法 を参照してください。