18.2. IdM クライアントのアンインストール
クライアントをアンインストールすると、クライアントが Identity Management (IdM) ドメインから削除され、SSSD (System Security Services Daemon) などの特定のシステムサービスの IdM 設定もすべて削除されます。これにより、クライアントシステムの以前の設定が復元します。
手順
ipa-client-install --uninstall
コマンドを入力します。[root@client ~]# ipa-client-install --uninstall
(オプション) IdM ユーザーの Kerberos Ticket-granting Ticket (TGT) を取得できないことを確認します。
[root@client ~]# kinit admin kinit: Client 'admin@EXAMPLE.COM' not found in Kerberos database while getting initial credentials [root@client ~]#
Kerberos TGT チケットが正常に返された場合には、IdM クライアントのアンインストール: 以前に複数回インストールを行った場合の追加手順 にあるアンインストール手順を実行してください。
クライアントで、特定した Keytab から以前の Kerberos プリンシパル (
/etc/krb5.keytab
を除く) を削除します。[root@client ~]# ipa-rmkeytab -k /path/to/keytab -r EXAMPLE.COM
IdM サーバーで、IdM からクライアントホストの DNS エントリーをすべて削除します。
[root@server ~]# ipa dnsrecord-del Record name: old-client-name Zone name: idm.example.com No option to delete specific record provided. Delete all? Yes/No (default No): true ------------------------ Deleted record "old-client-name"
IdM サーバーで、IdM LDAP サーバーからクライアントホストエントリーを削除します。これにより、すべてのサービスが削除され、そのホストに発行されたすべての証明書が無効になります。
[root@server ~]# ipa host-del client.idm.example.com
重要クライアントホストエントリーを、別の IP アドレスまたは別のホスト名を使用して今後再登録する場合に、IdM LDAP サーバーからクライアントホストエントリーを削除することが重要です。